『エルピス』問題プロデューサー役も好演 作り手たちから信頼される俳優・岡部たかし

作り手たちに信頼される岡部たかし

 先述の「澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所」で佐久間は、『エルピス』のプロデューサーである佐野亜裕美について、「佐野さんが手掛けるドラマ『カルテット』には俺の好きな役者ばかり出てるなと思ったら、同じお芝居ばかり見てるから」と語っていたが、もちろん今回の『エルピス』以前の佐野のドラマにも、岡部は何度も出演している。『カルテット』に続き、『17才の帝国』(NHK総合)では、柄本明演じる総理の息子で 染谷将太演じる照の父親を演じた。

 また、『エルピス』の脚本家、渡辺あやが手掛けた『今ここにある危機とぼくの好感度について』(NHK総合)では、主人公の働く帝都大学のイベントにゲストとして呼ばれたお騒がせなネットジャーナリストを演じた。

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 岡部の演じた役をふりかえると、どこかいかがわしかったり、怪しい人物であり、それでもどこか憎めないし、気になってしまうという役で、観る者にじわじわと確実に印象を残してきた。それは、長らく出演してきた山内ケンジプロデュースの「城山羊の会」でのイメージが大きいのかもしれないが、「城山羊の会」では、岡部の中年の色気のようなものも、大いに感じさせていた。今後、演じる役の比重が高くなっていけば、そんな面も映像作品の中で見られそうな気もしている。

 感度の高い制作者の間で、注目の高まっていた岡部だが、『エルピス』での活躍を機に、さらに活躍の場を広げそうな予感もしている。これからも、さまざまな作品で独特な空気を放ってくれるのではないだろうか。

参照

※1. https://ameblo.jp/asagayashimai-blog/entry-12397556681.html
※2. https://www.advertimes.com/20180907/article276912/3/

■放送情報
『エルピスー希望、あるいは災いー』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00~放送
出演:長澤まさみ、眞栄田郷敦、三浦透子、三浦貴大、近藤公園、池津祥子、梶原善、片岡正二郎、山路和弘、岡部たかし、六角精児、筒井真理子、鈴木亮平ほか
脚本:渡辺あや
演出:大根仁ほか
音楽:大友良英
プロデュース:佐野亜裕美(カンテレ)
制作協力:ギークピクチュアズ、ギークサイト
制作著作:カンテレ
©︎カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/elpis/
公式Twitter:@elpis_ktv

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