葵揚、『HiGH&LOW THE WORST』『舞いあがれ!』を経て“ブレイク俳優”の仲間入り?

葵揚、ブレイク俳優の仲間入りへ

 “出会い”というのは人を成長させ、ときには人生のターニングポイントになることがある。『舞いあがれ!』(NHK総合)ヒロインの岩倉舞(浅田芭路)にとって、祖母・才津祥子(高畑淳子)との暮らし、長崎県・五島列島での経験は、彼女を大きく成長させるきっかけとなったし、これからも、彼女は出会いによって人生を大きく変えていくことだろう。

 さて、舞が東大阪に帰ってきた。長崎からの帰り道、人生で初めて飛行機に乗った彼女は、その雄大さに魅了される。そんな中、仕事に忙殺されている飛行機好きの父・浩太(高橋克典)を元気づける意味でも、模型飛行機を自作しようと決意。幼なじみの梅津貴司(齋藤絢永)や同級生の望月久留美(大野さき)と共に飛行機づくりに没頭していく……。そこで彼女の助けになるのが、浩太が経営する工場の若手社員・結城章(葵揚)だ。

 結城は第1話から登場。ベテラン職人・笠巻久之(古舘寛治)に厳しく育てられながらも、どこか抜けていて、ネジ箱をひっくり返すし、仕事中は前夜の“夜遊び”がたたってあくびをする始末。とにかく明るく、自分に素直に生きている。

 そんな結城を演じる葵は、184センチの高身長で、短髪坊主のはっきりした顔だちが印象的な26歳の俳優だ。これまでも、Sexy Zoneの佐藤勝利とKing & Princeの髙橋海人主演の『ブラック校則』(2019年/日本テレビ)、映画『君は永遠にそいつらより若い』(2021年)などの作品に出演してきた。また、彼のビジュアル、美しい肉体、身体能力を生かした役も多く演じている。

 NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年)では、日本人初のオリンピック水泳代表選手・内田政練役を熱演。鋼のような肉体と見事な泳ぎを見せた。

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 彼を知っている人からすれば、ヤクザの息子であり、西日本最強と恐れられている高校生・安藤綱平役を演じた『ナンバMG5』(フジテレビ系)、髙橋ヒロシの不良漫画『WORST』とコラボレーションした映画『HiGH&LOW THE WORST』『HiGH&LOW THE WORST X』にて、鳳仙学園の沢村正次を演じたこともあって、どこか“コワモテの不良役”というイメージがあるかもしれない。だが、今回『舞いあがれ!』で、気のいいあんちゃんを演じることで、その印象は払拭されていくことだろう。

 俳優の中には、雑誌のコンテストで入賞したり、特撮作品に抜擢されたり、デビューしてすぐに知名度を上げる俳優もいれば、葵のように、地道に一歩ずつ歩み続け、実力をつけて出演作品を増やしていく俳優もいる。

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