『アイゾウ 警視庁・心理分析捜査班』が連ドラ化! 夏子が踏み込むリアルな男女の愛憎劇

『アイゾウ』が描く本当に起きた愛憎事件

 10月11日から連続ドラマ『アイゾウ 警視庁・心理分析捜査班』がスタートする。フジテレビで今年の秋からはじまる連続ドラマ枠「火曜ACTION!」の1作目となる本作は、フジテレビの特別番組『世界法廷ミステリー』でも紹介されているような、実際の事件をもとにしたフィクションというリアルさもある作品だ。

 様々な雑誌でのモデル活動や、『世にも奇妙な物語 '16 秋の特別編』(2016年・フジテレビ系)などに出演し、今回が地上波ドラマ初主演となる夏子を主演に迎え、2022年の3月にスペシャルドラマとして放送され、反響が大きかった作品を連続ドラマとして復活させた。警視正の村瀬をストーカーのように慕う心理分析捜査班の安座間霧子(夏子)と、安座間を頼る刑事・久世(津田寛治)と馳谷川(遠藤史也)の二人が良いバランスを見せる。男女の愛憎劇がきっかけとなって起こる事件を、安座間の独特な経験から推理するところが見どころだ。連続ドラマからは、新たに三好役の水石亜飛夢がキャスティングされた。

アイゾウ 警視庁・心理分析捜査班 場面写真1

 スペシャルドラマで題材となったのは、1995年にアメリカで起きた「天才ストーカー事件」。16歳で名門大学に合格するほどの天才であるワシームは、13歳年上の女性のストーカーになり、ルームメイトを殺害する。容疑者となったワシームは、自身の法知識を利用して自ら弁護人も担うなど、異例の事件として名を残した。ドラマでは、舞台を日本に変え、フィクションを交えたストーリーが作られた。ひとりの女性に恋をしていたが捨てられた天才・鷲尾哲也(大東俊介)が、彼女の親友を殺して愛する女性を苦しめようとした、悲惨な事件だった。

 そして今回放送される連続ドラマの第1話も、ストーカーが絡んでくる。会社員の黒田壮太(波岡一喜)の妻が殺されるという悲惨な事件が起こる。怪しい人物として、家の周りをうろついているストーカーが関係しているのではないかと黒田は話す。一方で、安座間は黒田が不倫をしていた魚益清香(秋元才加)に接触をする。彼女は、黒田の妻が死んだことで、二人の関係を公にできると喜んでいた。そして魚益には調べるほど怪しい点が浮かび上がってくる……。

アイゾウ 警視庁・心理分析捜査班 場面写真2

 この事件のもととなっているのは、1989年にアメリカで起きた「キャロライン・ウォーマス事件」だ。自宅で妻が殺されたポールの不倫相手・キャロラインの過度なストーカー行為と彼女の過去が事件の真相を握っていた。

 偏った愛を捧げている人たちに対し、共感するように事件の真相を引き出す安座間のスタイルは刑事ドラマでも新しい。愛憎劇だからこそ、彼女のような理解者に思わず心を開いてしまう瞬間があるのだろう。

■放送情報
『アイゾウ 警視庁・心理分析捜査班』
フジテレビにて、10月11日(火)スタート 毎週火曜24:25~24:55放送(関東ローカル)
※初回は25:25~25:55放送
出演:夏子、水石亜飛夢、津田寛治
第1話・第2話ゲスト:秋元才加、波岡一喜ほか
脚本:諸橋隼人(第1話・第2話)
監督:長江俊和
制作協力:株式会社NEBULA
制作・著作:フジテレビ 情報企画開発部
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/kayoactionaizo/

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