宮下兼史鷹、『ブレット・トレイン』の日本描写にワクワク 「最初からクライマックス」

宮下兼史鷹が『ブレットトレイン』を語る

映画の中でも外でも進化し続けるブラッド・ピット

――主演のブラッド・ピットは宮下さんも大好きな俳優として挙げられていますが、本作では最初すごくホームレスのような“ダサい”風貌だった彼が、時間経過とともにいわゆる“かっこいいブラピ”に進化していますね。

宮下:そうですね、ブラピがアクションする度に印象が変わっていくんですよね。「あぁ、めちゃめちゃ仕事できなさそうだけどすげぇ強ぇじゃん、こいつ」という感じ。“実はすごい男”なのが、どんどんアクションによって明らかになっていく仕組みは良かったです。観れば観るほどそのキャラクターを好きになっていく点においては、登場人物がみんな印象に残っています。例えばホーネット(ザジー・ビーツ)やウルフ(バッド・バニー)など、多分普通の映画だともっともっと長く活躍するようなすごく個性的なキャラが、使い捨てと言ったらアレですが(笑)、そんな感じで出てきて戦闘を繰り広げている。本当に観ていてハラハラするし、誰が死んでしまうかわからない怖さもあります。そういう意味で、「こいつは死なないだろうなぁ」が通用しない物語なので緊張感満載だし、もし鑑賞中に推しができたら「わー、大丈夫かな」って安否を心配しながら観られる楽しさもある作品だと思います。

――ブラッド・ピットは俳優としても活躍し続ける他に、近年は自身も設立メンバーの「プランBエンターテインメント」でプロデューサーとして活動しています。まさにハリウッドの第一線を走り続ける人物としての存在感が年々増してきていると感じるのですが、どうでしょう?

宮下:すごいですよ。やはりこれだけキャリアがあって、自分で映画に出て、主演をあれだけ務めて長く俳優としてやってきた人なので、そんじょそこらの人とは積み上げてきたものも違いますよね。「映画というものはこういうことなんだ」って語らせたら、ただ映画学校を出てちょっとかじったくらいの人には、もう勝ち目がないような存在だと思います。そういう意味で、長く(俳優を)続けた人が制作側に回ったり、映画のそういうところに携わったりっていうのは一番良いんじゃないかな。おそらく映画を作る人からしたら、頼もしい存在だとも思うんですよ。ブラピは常に我々が求めてることをやってくれているような気がして、本当にありがたいですよね。

■公開情報
『ブレット・トレイン』
全国公開中
出演:ブラッド・ピット、ジョーイ・キング、アーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ザジー・ビーツ、ローガン・ラーマン、マイケル・シャノン、アンドリュー・小路、ベニート・A・マルティネス・オカシオ(バッド・バニー)、福原かれん、真田広之
原作:伊坂幸太郎『マリアビートル』(角川文庫刊)
監督:デヴィッド・リーチ
脚本:ザック・オルケウィッツ
配給:ソニー・ピクチャーズ
公式サイト:https://www.bullettrain-movie.jp
公式Twitter:https://twitter.com/BulletTrainJP
公式Instagram:https://www.instagram.com/BulletTrainJP/

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