『ちむどんどん』“四者四様”のプロポーズ 比嘉家の“迷惑かけがち”な恋愛を振り返る
一方、東京で青柳和彦(宮沢氷魚)と運命の再会を果たしたのは暢子。彼女は、自分が彼のことを好きだ、と自覚するまでかなりの時間を要した。和彦もまた大野愛(飯豊まりえ)というパートナーがいながらも、暢子に惹かれていく。
彼の気持ちに気づいた愛は、自ら身を引く決断をし、手紙で別れを告げた。その日の夜、和彦は暢子に告白。紆余曲折ありながら、2人は沖縄にて結婚の約束をした。この交際期間のないスピード婚に驚いた人もいるだろう。長らく友人関係が続いていただけに、勝手知ったる仲ということか?
最後は賢秀だ。彼は比嘉家のトラブルメーカーとしてのイメージが強く、恋愛関係はまったく描かれなかった。しかし転機が訪れる。「猪野養豚場」の娘・猪野清恵(佐津川愛美)との出会いだ。しばらくはつかず離れずの関係が続いていたが、清恵の離婚していた過去が発覚した際、2人は大げんかとなり、彼女が養豚場を出て行った。賢秀は必死で清恵を探しだし、自分が間違っていた……と非を認めた。さらに、家族に迷惑をかけ、人に騙され、みんなにウソをついてきた、と前置きしつつ「だけどお前が教えてくれた。人間はやり直せる。何度でもやり直せるわけ。俺はお前とやり直したいわけよ!」「お前でないとダメなわけよ!」と告白した。
その後、暢子の店「ちむどんどん」に母・優子(仲間由紀恵)が来ていた際に清恵を連れてきた賢秀。まだ彼女にプロポーズをしていないのにも関わらず、優子に結婚すると挨拶し、清恵を驚かせた。賢秀はひざまずき、空っぽのリングケースを差し出して「すまん! 中身までは用意できなかった」と謝罪。家族からのガヤを一蹴し「今は空っぽヤサ。だけど、いつかダイヤモンドの指輪を買ってやる。だから、俺のお嫁さんになってくれ!」とプロポーズ。彼らしい求婚シーンだった。
こうして振り返ってみると、周囲を巻き込み、人の人生を180度変えるような行動をしながらも、幸せになってきた比嘉家の兄妹たち。では、歌子と智はどうか? なるべく人に迷惑をかけないように結ばれてほしい。ただ、それだけを願う!
■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK