『六本木クラス』竹内涼真の“動揺”が心憎い　平手友梨奈らが表現する巧みな4年の月日

　新が葵を女として見始めていることが分かる一幕が、優香（新木優子）からの誘いに新自身も「なんでこんなに、気まずい思いをしなきゃいけないんだよ！」と認めるシーンだ。明らかな彼の心境の変化を見逃さない葵。「やっと、私が女に見えてきたんですね」という鋭い一言に、新は「馬鹿なことを言いなさんな！」と動揺を隠せない（可愛い）。

　それは優香を目の前にしても同じだった。「私のことまだ好き？」と優香から聞かれ、新は返答を誤魔化してばかり。あの頃とは違って「好き」の2文字がなかなか出てこない。そこにタイミング悪く、葵と龍二（鈴鹿央士）がやってくる。新、優香、葵、龍二の四角関係は4年が経ち立場が変わりながらも硬直状態にあった。ポイントにあるのは新が自分に正直になることだ。

　第12話から『六本木クラス』は最終章へ。余命半年となった茂（香川照之）に、出所してくる龍河（早乙女太一）。『梨泰院クラス』では少々血生臭い展開となる最終章がどのように日本版としてリメイクされるのかにも注目だ。

■放送情報
『六本木クラス』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00〜21:54放送
主演：竹内涼真、新木優子、平手友梨奈、早乙女太一、鈴鹿央士、香川照之、稲森いずみ、緒形直人、光石研、中尾明慶、矢本悠馬、さとうほなみ、近藤公園、田中道子
原作：チョ・グァンジン『六本木クラス～信念を貫いた一発逆転物語～』（ウェブ漫画／電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」掲載中）、チョ・グァンジン／キム・ソンユン『梨泰院クラス』（テレビシリーズ／JTBC）
脚本：徳尾浩司
演出：田村直己、樹下直美ほか
音楽：高見優
©テレビ朝日
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