『赤いナースコール』監視カメラの死角に犯人が? 佐藤勝利演じる翔太朗の“解決編”に期待

『赤いナースコール』翔太朗の解決編に期待

 『赤いナースコール』(テレビ東京系)第8話では、本作の裏設定が次々と明かされた。看護師の野田(上地春奈)が窓から転落し、ついに病院関係者からも死者が発生。事件は無差別殺人の様相を呈し、翔太朗(佐藤勝利)たち患者や看護師の山根(ベッキー)は動揺する。犯人が病院内に潜んでいるかをめぐり、警察内部でも議論が紛糾する。そんな中、翔太朗は工藤(池田鉄洋)に共同戦線を張ることを提案。相棒の加藤(堀口紗奈)を死なせてしまった後悔の念から、工藤は翔太朗の申し出を受け入れる。

 犯人の正体について、病院関係者の中で、番組当初から怪しさ満点で犯人と関係がありそうな雰囲気を漂わせる人物が2人いる。1人は院長の榎木田(鹿賀丈史)で、“呪われた病院”に対する警察の追及をのらりくらりとかわし続けていることや、元妻の西垣(浅田美代子)を使って病院内部の事情を探らせていること、また、第5話で翔太朗とアリサ(福本莉子)を襲った電動ノコギリ男のシルエットが長身で榎木田に似ていることなど、怪しい点は多々挙げられる。

 もう1人はアリサの主治医である石原(板尾創路)だ。石原はアリサが怪我をしていないにもかかわらず、包帯を外させず病院内にとどめていた。これは榎木田の指示でもあった。プレイボーイの石原は、死んだ野田や山根をはじめ看護師や患者に次々と手を出し、西垣にも接触を図るなど独自の人脈を築いている。第6話で、榎木田に「買ってほしい情報」と言って封筒を手渡すなど、榎木田と異なる立場から病院内の秘密を握っている。

 鹿賀丈史と板尾創路の顔芸も効果を発揮して、榎木田と石原が中心になってホラー&サスペンスな本作を引っ張ってきたわけだが、重要な場面でちょくちょく意見を交わす2人の院外でのやり取りが第8話であった。釣り堀での会話で、榎木田は犯人の正体について目星がついていることをほのめかし、「もう少し泳がせて尻尾をつかみたい」と話す。病院内に潜む殺人犯の正体を榎木田も石原も特定していないことがわかる。未遂と教唆はともかく、2人が殺人の実行犯である可能性は低そうだ。

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