『ちむどんどん』『エール』『べっぴんさん』 朝ドラ“そっくり”な子役&青年役のその後は?

朝ドラそっくりな子役のその後は?

 良子(川口春奈)の幼少期を演じた土屋希乃に、優子(仲間由紀恵)の若かりし頃を好演した優希美青など、大人キャストにそっくりな子役・青年役の見事なリンクぶりが何かと話題になっている『ちむどんどん』(NHK総合)。ちなみに優希の朝ドラ出演は、『あまちゃん』、『マッサン』に続き本作が3作目だ。

 子役の選定基準は、演技のみならず顔や表情の雰囲気が似ていることも大きなポイントになるだろう。過去には、『べっぴんさん』のヒロイン・すみれ(芳根京子)の娘役を射止めた井頭愛海が、母役の芳根京子と“そっくり”ということで話題になった。最近では『妖怪シェアハウス―帰ってきたん怪―』(テレビ朝日系)とさらに映画『妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―』に出演。井頭は、主人公の澪(小芝風花)の元アルバイト仲間でミュージシャンの小梅役を好演し、澪に引けを取らない不運エピソードを持ち、自分にコンプレックスを抱える役どころを演じた。美容整形をし一気に自信をつけるも「見返してやりたい」という思いが強く美容整形依存に陥る。いつも俯き加減で早口で所在なさげな様子から、前を向き本物の自信を獲得し成長していく小梅の姿が見応え満載だった。

 井頭は『さくらの親子丼』(東海テレビ・フジテレビ系)第2シリーズでは、記憶と言葉を失い、本名さえもわからない妊娠8カ月の少女・貞子役として登場。中盤までは台詞が一切ない難役を見事演じ切った。複雑な事情を抱え、変化していく役どころが続いているように思える。11月公開の映画『メイヘムガールズ』も“青春サイキック・エンターテインメント”ということで、超能力を手に入れた女子高生役を演じるようで、またどんな表情を見せてくれるのか期待したい。

 『エール』(NHK総合)ではヒロインの音(二階堂ふみ)の幼少期を清水香帆が熱演し、こちらも目鼻立ちが似ていると大反響だった。清水は『さくらの親子丼』第3シリーズに出演し、10歳にして父親を訴える意志の強い希望役を真っ直ぐに熱演していたのが印象深い。

 比嘉四兄妹の幼少期を演じた稲垣来泉、浅川大治、土屋希乃、布施愛織のほかにも、ネクストブレイクが期待できそうなキャストが数多く参加している『ちむどんどん』。朝ドラで注目を集めた子役や青年役たちのその後の活躍からも目が離せそうにない。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる