『家庭教師のトラコ』加藤柚凪のあどけない優しさ 明らかになった橋本愛の本当の正体

『家庭教師のトラコ』加藤柚凪の優しさ

 ドラマ『家庭教師のトラコ』(日本テレビ系)第4話から、トラコ(橋本愛)は各家庭の子供から母親へとターゲットを変更する。大筋の展開に変わりはないものの、新章突入と言っても過言ではない次の物語の幕開けである。

 今回、授業を受けることになるのは新聞社に勤める中村家のママ・真希(美村里江)。記者として正義感の強い真希は、会社の方針に対し自分の信念を曲げられず、結果、会社から実質のリストラを受け、辞職することとなる。しかし、真希は転職先がなかなか決まらず、会社を辞めたことを夫の朔太郎(細田善彦)にも言い出せない。そんな矢先に義母がオレオレ詐欺に遭い、中村家は火の車に。トラコは真希に「1万円拾うのと、1万円あげるのとどちらが幸せだと思いますか?」と質問を投げかけるのだった。

 そこで真希は即座に1万円を拾うことだとひねりのない答えを返す。嘲笑しながら「じっくり考えてみてください。新聞記者なんですから」と真希を逆撫でするトラコ。真希が課題に対して自分なりの答えを見出すまでには、幾多の就職面接と家族喧嘩、絶対に自分はひっかからないと高を括っていたオレオレ詐欺までをも経験することになる。

 プライドの高さからすべて自分だけで背負いこんでいた真希は、会社でも一匹狼のような存在になっていた。そのことに気づきもしていない彼女は家族にすらも相談ができない。トラコの4つ目(!)の嫌いな言葉「心配ない」をスイッチに、真希は先生から「つまんない意地張ってないで『助けてください』って言えよ」と授業を受けるのだった。

 真希はトラコがこっそり録音していた夫と愛娘・知恵(加藤柚凪)の会話から、家族の愛情に気づいていく。家路に向かいながら徐々に優しくなっていく真希の表情。朔太郎が真希を隠れて「正義の味方」と呼んでいるところも娘への言葉遣いと妻へのリスペクトを感じさせる。『カナカナ』(NHK総合)に続き、9月放送の『監察医 朝顔』(フジテレビ系)スペシャルドラマでもつぐみ役として続投が決まっている加藤柚凪のあどけない優しさも涙を誘うシーンだ。

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