“玉森裕太×犬系男子”の相性の良さを再確認 『NICE FLIGHT!』粋役で持ち前の可愛さ発揮

『ナイフラ』玉森裕太が“可愛さ”発揮

 道に迷った時でも、僕を呼ぶその声が聞こえるからーー。Kis-My-Ft2が歌う主題歌「Two as One」の歌詞が胸に響く。7月22日にスタートした『NICE FLIGHT!』(テレビ朝日系)は、夏にピッタリな王道ラブストーリーだ。JALが撮影に全面協力しており、空と空港を舞台に“ひと聞き惚れ”から始まる30代の恋愛模様を描いていく。

 主題歌の歌詞と同じく、副操縦士の倉田粋(玉森裕太)と管制官の渋谷真夢(中村アン)は、“声”でつながっている。悪天候フライトに見舞われた時も、粋は真夢の声を頼りに前へ進んでいく。だが、2人はなかなか会う機会がなく、お互いに声しか知らない不思議な関係だ。

 ある日、悪天候フライトに見舞われた粋は、真夢の的確な管制のおかげで無事に着陸をすることができた。無線を通してお礼を言おうとするが、真夢はピシャリと通信を遮断。管制官の業務が多忙なのは分かるが、たった数秒待ってあげても……。彼女が、人情よりも効率を重視する人間であることが伝わってくる。最初は「感じが悪い」と思っていた粋だが、次第に彼女の“声”に惹かれていく。

 パイロットは、管制官に命を預けていると言っても過言ではない。たとえば、濃霧のなかで着陸をする時には、管制官の声だけが頼りになる。たくさんの人の命を背負う粋を支えるのが、真夢の“声”なのだ。どうしようもないピンチに見舞われた時に、心の支えになってくれる人がいたとしたらーー。惹かれてしまうのも、無理はないのかもしれない。

 だが、30代の恋は一筋縄ではいかない。恋愛体質の河原かすみ(玉城ティナ)が、粋を救った声の主は自分だと嘘をついたことで、歯車が狂っていく。それに、感情表現が苦手な真夢は、思っていることが相手に伝わりづらい。せっかく、客室乗務員・飯塚理香子(黒川智花)の計らいで対面することができたのに、距離は縮まらないまま。自転車のチェーンを直してくれた粋に感謝の気持ちを伝えたくても、「羽田のパイロットって、暇なんですね」なんて嫌味を言ってしまう。

 粋は、彼女が纏っている鎧を脱がすことができるのだろうか。それとも、かすみが粋の心を奪ってしまうのか。

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