横浜流星、竜星涼、大西流星 いま世間を騒がす“星”の名を持つ若手スターたち

横浜流星、竜星涼……“星”を持つ注目俳優

大西流星(なにわ男子)

 なにわ男子のメンバーとしてアイドル活動を続ける一方、ここ2年で役者業にもますます力を入れている大西流星。それこそ星のようにキラキラと輝く瞳の持ち主で、漫画を原作とするドラマに引っ張りだこだ。

 特に印象に残っているのが、ユニークな男子高校生たちの日常を描いたドラマ『夢中さ、きみに。』(MBS)。独特な空気感と笑いに定評のある和山やまワールドに挑戦した同作で、大西は同級生に「かわいい?」と執拗に聞くマイペースで何を考えているか分からない不思議系男子を演じた。そんなことをいきなり聞かれたら普通は不気味だが、気づけば沼に落ちているような“あざとい”魅力がある。

 映画初出演となる『この子は邪悪』の公開も控えている大西。不穏な空気漂う同作で、過去の交通事故で心に傷を負った主人公の前に突然現れる幼なじみを演じる大西がどんな色を添えるのか楽しみだ。

 しかし、『彼女、お借りします』では、不思議さもあざとさも一切封印。何と、今回演じるのは非モテの大学生だ。“レンタル彼女”にときめいた時のオーバーなリアクションや、妄想を爆発させるシーンでの締まりのない表情。これまでのイメージとは真逆といえる、ごく普通の冴えない男子になりきっている。だが、可愛さは健在。欲望に素直で、青春の塊みたいな輝きを放つ彼を応援せずにはいられない。

 横浜流星、竜星涼、大西流星。年齢も芸歴もバラバラだが、彼らが演じる役はどれも最初から最後までその生き様を見届けたくなる魅力に溢れている。夜空にまたたく星のように、私たちの胸を揺さぶり続ける3人の更なる躍進に期待大だ。

■公開情報
『流浪の月』
全国公開中
出演:広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子、趣里、三浦貴大、白鳥玉季、増田光桜、内田也哉子、柄本明
監督・脚本:李相日
原作:凪良ゆう『流浪の月』(東京創元社刊)
撮影監督:ホン・ギョンピョ
製作総指揮:宇野康秀
製作幹事:UNO-FILMS(製作第一弾)
共同製作:ギャガ、UNITED PRODUCTIONS
配給:ギャガ
(c)2022「流浪の月」製作委員会

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