『ちむどんどん』衝突する男女の価値観 朝ドラで描かれてきた働く女性像とは

『ちむどんどん』朝ドラが描く働く女性像

 さらに、高畑充希がヒロインを演じ、戦後の東京で女性のための雑誌を出す出版社を立ち上げる常子(高畑充希)の人生を辿った『とと姉ちゃん』(NHK総合)においても、育児と仕事の両立、勤務体制の見直しなど、女性の葛藤が色濃く描かれていた。年代は1973年から1974年と現在の『ちむどんどん』とほぼ同時代。『なつぞら』や『とと姉ちゃん』といった前例を振り返ると、この第11週で描かれている女性の働き方というテーマは当時の世情(『ちむどんどん』の場合はかなりデフォルメされている気もするが)を再現しているとも言えるだろう。

 冒頭で挙げたほかにも、賢秀(竜星涼)のいまだ消えない女性への蔑んだ発言、さらに善一(山路和弘)の優子(仲間由紀恵)への淡い恋心など、いたるところで問題/フラグが勃発。『ちむどんどん』は週のラストで怒涛の幕引きを迎えるのがフォーマットとなっているが、今週はなかなか生半可ではいかない展開となりそうだ。

※高嶋政伸の「高」はハシゴダカが正式表記。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00~8:15、(再放送)12:45~13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30~7:45、(再放送)11:00 ~11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる