『持続可能な恋ですか?』この上なく相性抜群な杏花と晴太 気になる元妻・安奈の存在も
「もし結婚したくなったら気にせず言って下さい。その時は終わりにしましょう」
『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』(TBS系)第7話では、“結婚を前提としないお付き合い”に踏み出したヨガインストラクター・沢田杏花(上野樹里)とシングルファーザー・東村晴太(田中圭)の様子が描かれた。
「結婚って相手のことも、相手の家族のことも幸せにしたいじゃないですか」という成婚者からの言葉は思いのほか晴太に突き刺さったようで、バツイチ子持ちの“普通じゃない”自分との交際を父・林太郎(松重豊)には伏せておくよう杏花に伝える。
「まずどんなことがあっても虹朗(鈴木楽)くんファーストでいきましょう」という杏花は、何もそれを“マスト事項”のように捉えているのではなく、虹朗という存在も含め、そして虹朗への向き合い方も込みで晴太のことがただただ好きなのだ。虹朗の影響で少しずつ好きを増やしていける、柔軟な晴太のことが。虹朗の乗り物好きを受けて、バスでの“プチ逃避行”に誘い出してくれた杏花に「目的地に行くための移動手段」以外の楽しみ方を教えてくれた晴太が。“公園ランチ”を提案してくれるような今を感じて楽しめる晴太のことが好きなのだ。
「今の晴太さんに会えて良かったです。虹朗くんがいる晴太さんが好きです」という杏花の言葉は寝落ちしてしまった晴太には届いていなかっただろうが、その後のクリーニング店でのやりとりで晴太は成婚者が言ったもう1つの言葉、「結婚って味方が増えることなんですね」を実感したはずだ。晴太宅で3人で食卓を囲みカレーを食べる姿はあまりに自然で、結婚を前提にするだとかしないだとか、そんな前提条件はもうどうでも良くなってしまう。むしろ、その先に“結婚”が容易く想像できてしまうほどだ。
晴太と虹朗の日常を“二度とない毎日”と表現し、「今日しかない今日のことを全部忘れたくないなって」とこぼした杏花。「時間も体力も虹朗に奪われるばっかりで。ただ、時々こう心がふわっとする瞬間があって。奪われてるようで何かもらってる? みたいな」とは晴太の言葉だが、“心がふわっとする瞬間”を共有でき、なんなら増幅させられる相手がいることの豊かさ、心強さを噛み締めているかのようだった。杏花が加わったことで、晴太はこの日々繰り返されるようでいて“二度とない毎日”を改めて写真に収めようと思えたのだから。“今をただ感じて楽しめる”晴太の性質を本人は“ただ流されているだけ”というように捉えているようだが、それを杏花がたちまち“魅力”であり“長所”だと彩ってくれる。そんな2人はやはりこの上なく相性抜群に思える。