夏帆ら“バカリズム常連組”続々出演でどう変わる? 『巡るスワン』は異色のSF朝ドラか

2027年度前期の連続テレビ小説『巡るスワン』の新キャストが続々と発表されている。8月4日に発表されたのは、本作で脚本を務めるバカリズムの作品に多数出演してきた、夏帆、角田晃広(東京03)ら。いわゆる“常連組”が多数発表され、バカリズムらしい朝ドラに期待が高まるなか、ドラマライターの成馬零一氏も「キャスティングの時点でバカリズムさんの色が出ている」と語る。
「夏帆さんは『架空OL日記』(読売テレビ・日本テレビ系)以降、バカリズム作品の常連ですね。朝ドラは脚本家にとっては集大成となるため、過去作に出演した役者が勢ぞろいすることが多いのですが、『巡るスワン』のキャストは、角田さんも含めて“日テレのドラマかよ”と思うくらい、『ホットスポット』(日本テレビ系)の出演者が勢ぞろいしています。その中で、バカリズム作品と一番相性がいい女優は、やはり夏帆さんだと思います。近年の夏帆さんは役者として完璧といっていい存在で、バイプレイヤーとして1人いるだけで作品に安定感が生まれます。逆に朝ドラが初出演というのは意外で、初めての作品がバカリズム脚本作というのもおもしろいと思いました。常連組以外でも力量のある俳優さんが揃っていて、岡山天音さんもその1人。いつか朝ドラで主演を務められるとも思っていたところ、バカリズム作品になるというのは意外でした。他にも『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)と『ホットスポット』に出演していた安藤サクラさんや、野呂佳代さんにも出演してほしいですよね(笑)。志田未来さんも『ホットスポット』ですごく面白い役を演じていたので、出演すると聞いたときは嬉しかったです」
バカリズム作品の常連俳優が多数出演するなか、朝ドラの雰囲気とはどのようにマッチするのか。成馬氏は「朝ドラらしさを“壊す”のではなく、溶け込んでいるけれども奇妙な雰囲気になるかたちで、朝ドラの空気に合わせてくるような気がしています」と展望を語る。
「キャスト陣が『ホットスポット』と変わらないので、もしかしたら超能力などのSF要素も入ってくるのではないかと少し疑っています(笑)。あらすじでは“何も起こらない日常”とのことですが、バカリズム作品ならではの仕掛けがありそうですよね。バカリズムさんの過去作は、『架空OL日記』などの日常を描いた作品と、『素敵な選TAXI』(カンテレ・フジテレビ系)などのSFテイストの作品があり、『ブラッシュアップライフ』と『ホットスポット』はその2つの系譜の合わせ技でできている作品だと整理できます。だから『巡るスワン』も単なる日常ものと見せかけて、SF要素が混ざった異色の朝ドラになったら面白いですよね。いずれにせよ、一筋縄ではいかない朝ドラになるとは思いますので、ディレクターがどれだけバカリズムドラマの空気を再現できるかが見どころだと思います。バカリズム作品の演技のトーンはやはり独特ですが、今回演出を務める吉田照幸さんは『サラリーマンNEO』や連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年度前期)といった、NHKのコメディテイストの作品を手がけてきた方なので、バカリズム作品の雰囲気を朝ドラの中にうまく溶け込ませてくれるだろうと期待していますます」
夏帆や角田をはじめ、バカリズム作品の常連俳優が次々と明かされるにつれて、バカリズムの作風と朝ドラとの化学反応にもますます期待が高まる。
■放送情報
連続テレビ小説『巡るスワン』
NHK総合にて、2027年春~放送
NHK ONEにて同時・見逃し配信予定
出演:森田望智、臼田あさ美、岡山天音、吉田美月喜、平原テツ、大津尋葵、諏訪珠理、矢作兼、野間口徹、志田未来、古川琴音ほか
作:バカリズム
制作統括:桑野智宏
プロデューサー:舩田遼介
演出:吉田照幸、松木健祐、尾崎達哉 ほか
ロゴデザイン:野田紗代






















