『ちむどんどん』良子と博夫が結婚へ 『エール』『まんぷく』朝ドラの姉妹夫婦を振り返る
『まんぷく』浜野謙太が大評判! “笑いを誘う”存在感がお茶の間に求められる理由?
「ドラマってなんであんなに待ち時間長いんだろうねえ。いつもああなんだよね? 星野くん、よく耐えられるねえ。俺、無理だわあ。無理無…
さらに遡れば2018年放送の『まんぷく』も、姉妹夫婦が印象深い朝ドラであった。ヒロインの福子(安藤サクラ)は三姉妹の末っ子。長女の咲(内田有紀)は真一(大谷亮平)と結婚するが、若くしてこの世を去り、その後は福子や母・鈴(松坂慶子)の夢枕に立つことで時にアドバイスをしながらそばで見守るという特異なポジションにいた。また思い出されるのは、白馬の蘭丸に乗り咲に結婚を迫っていた牧善之介(浜野謙太)の存在。馬に乗って登場するというその前代未聞のキャラにはさすがに勝てないが、求婚を求めるという点では『ちむどんどん』の金吾(渡辺大知)に近い存在と言える。
また、次女の克子(松下奈緒)は忠彦(要潤)と結婚。この夫婦からはさらに読ん兄妹が誕生する。それが長女のタカ(岸井ゆきの)、次女の吉乃(深川麻衣)、長男の重之(井上拓哉)、次男の学(中村凛太郎)。そこからタカ、吉乃が結婚し出産……と家系図にすると複数世代が物語の華を添える、それでいて一人ひとりにスポットライトが当たった朝ドラでもあった。
ここまで近年の朝ドラにおける兄妹夫婦をピックアップしてきたが、『ちむどんどん』第34話では金吾との縁談が進んでいた良子の前に、博夫(山田裕貴)が乱入。比嘉家の中で誰よりも家族の幸せを優先し、我慢してきた良子が、自分の本当の幸せを選択する姿が描かれた。『まんぷく』のように壮大な大家族になっていくことはないであろうが、良子が築いていく家庭、さらには賢秀(竜星涼)は置いておいて……少しずつ描かれている歌子(上白石萌歌)の恋愛模様、その未来にも期待したくなる。
■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK