『ちむどんどん』黒島結菜、東京でも「アキサミヨー」 “王道”の朝ドラヒロインらしさも

『ちむどんどん』東京でも「アキサミヨー」

 『ちむどんどん』(NHK総合)第28話では、暢子(黒島結菜)がイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」で働くためのテストを受けることに。厨房の様子を見ていた暢子は「アキサミヨー。ちむどんどんしてきた!」と楽しそうに体を揺らす。この厨房からおいしい料理が出来上がっていくことを知って、心を踊らせているように見えた。

 最初のテストはサラダ作り。制限時間10分で、オリーブオイルを使ったサラダを作ることになった。「オリーブオイル! 昨日、初めて知りました!」と言う暢子だが、沖縄のおいしいものと食べることを大切にしてきた暢子だけあって、香りと味わいが爽やかなオリーブオイルを生かすサラダを見事に作り上げた。暢子の振る舞いに失笑していたオーナーの房子(原田美枝子)も「味覚は悪くない」と認める。

 黒島が演じている暢子は、幼いころからのんきでマイペースなキャラクターだが、第28話では“王道”の朝ドラヒロインらしい、あまりの物怖じのなさに驚かされた。初めての東京、初めての厨房、オーナーやシェフたちの前で料理を作るのも初めて。暢子にとって初めてだらけの状況だというのに、暢子に緊張する様子は微塵も感じられない。それどころか「ちむどんどんしてきた!」と自分の高鳴る気持ちを笑顔で口にする。暢子には、もしうまくいかなかったら……といった不安や心配はない。むしろ、自分が魅了された西洋料理が生まれるこの場所で料理ができる、その喜びが優っているのだ。

 そんな暢子だが、次のテストは不合格。イタリア料理を作らなければならないと思い込んだ暢子は“一番得意なイタリア料理”であるナポリタンを作る。だが、ナポリタンはイタリア料理ではないこと、そしてパスタの茹ですぎや下味をつけていないことを指摘される。

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