『ちむどんどん』良子×博夫の会話に「切ない」の声広がる 山田裕貴も「共感してしまう」

山田裕貴、『ちむどんどん』博夫に「共感」

 『ちむどんどん』(NHK総合)第27話での、川口春奈演じる良子と山田裕貴演じる博夫のやりとりに「切ない」の声が広がっている。

 主人公の暢子(黒島結菜)が、横浜・鶴見で沖縄二世・三郎(片岡鶴太郎)の家に転がり込んでいる一方で、沖縄では長女・良子の恋が右往左往していた。

 想いを寄せられている製糖工場の息子・喜納金吾(渡辺大知)、そして学生時代から想いを寄せている博夫。この日、良子と博夫は、同僚の里見(松田るか)が婚約したという話から「お金のための結婚」について話す。

 「結婚は家と家の経済的な結びつきという面もある。ある程度打算的な決断をしたとしてもそれを頭ごなしに批判することはできないよ」という博夫に対し、「もしわたしが、家族のために打算的な結婚をするといっても?」と尋ねる良子。

 その質問は、裕福な家の跡取りである金吾のことを想像させる。それまで、カウンターでお互いに身体を相手側に向け、話し合っていた二人。博夫は正面を向き、良子と目を合わせずに「それは、君が望むなら」と言う。真っ直ぐ博夫を見ていた良子は「反対しないんですか?」と重ねるが、博夫は「君自身の、人生の重大な決断を下すのは、君しかいない」と言った後、ようやく良子の方をしっかりと向き「そうだろ?」と告げる。少しの間があった後に「そうですね」と言った良子は切ない笑みを見せていた。

 このやりとりにネット上では、「欲しい言葉はそれじゃない!」「止めてほしいんだよ?」と女心への共感を求める博夫へのコメントが寄せられ、「回りくどい言い方をする良子。自分の気持ちをはっきり言わないと!」と良子へのメッセージも。

 また、博夫の言葉について、演じる山田裕貴はTwitterで「共感してしまう」と投稿。相手を大事に思うが故の、この切ないやりとりに対しては、博夫側、良子側のどちらかに偏った意見が集まっているのではなく、素直に率直に想いを伝い合えない2人を見守る、視聴者の想いが感じられた。

 朝ドラといえば、ヒロインとその相手との恋が盛り上がる一要素ではあるが、“ヒロインの姉の恋”がおもしろく描かれている『ちむどんどん』。明日の放送回で予告されている金吾からの衝撃の申し出でまた進展がありそうだが、どの相手を選んでも良子自身の幸せを見守っていきたい。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

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