『SPY×FAMILY』はは・ヨルの魅力が炸裂 アーニャの盛りだくさんの“顔芸”も楽しい

 テレビ東京ほかにて放送中のTVアニメ『SPY×FAMILY』。第6話「ナカヨシ作戦」では、学校生活に向けて、制服採寸や「入学準備」と称した特訓が行われる。ヨルのアーニャに対する想いが垣間見えた回だった。

『SPY×FAMILY』公式サイトより

 第6話は、ヨルが母親像に悩み、奮闘する様子が描かれていた。

 完成したばかりのイーデン校の制服を着て、アーニャは嬉しそうに何度もヨルに披露する。メルヘンなサウンドトラックに、たくさんのハートが散りばめられたピンク色の背景の前に立つアーニャは、可愛さが際立っていた。そのアーニャを、心から可愛がるヨルの様子も微笑ましい。

 「役」とはいえ、アーニャに対する想いが大きくなってきたヨルは、「普通」の母親と違って料理ができない自分に、引け目を感じるようになる。「母親らしくしてあげられないか」悩んでいた。

 そこでヨルは、アーニャのために夜ご飯を作ろうと心に決め、スーパーに立ち寄ることにした。だが、ヨルがスーパーで買い物をしている最中に、アーニャは金目的のチンピラたちに連れ去られてしまう。

 店の前で待っているはずのアーニャが消えていると気づいたヨルは、無我夢中で探したのだろう。アーニャの前に現れたヨルの額からは汗が流れ、表情からは冷静さが消えていた。

 ヨルは夜ご飯のために買った食材を「武器」に、チンピラたちと対峙した。といっても、殺し屋のヨルにとっては敵にすらならない相手だ。「クソメイド」と叫んでチンピラの1人がカボチャを投げると、ヨルはそのカボチャを素手で砕く。「私はその子の母親です!」と強い意志を持ってはっきりと叫んだヨルを見て、チンピラたちは立ち去っていった。

 アーニャの無事を確認し、ぎゅっと抱きしめたヨル。「大丈夫でしたか?」と心から心配している声で優しくアーニャに声を掛けた。ボロボロになった食材を見て「ダメな母親です」と嘆くと、アーニャは「強くてカッコいいはは、好き!」とヨルの頭を撫でながら伝えた。「ははみたいになりたい!」というアーニャの言葉は、ヨルにとって最大級の褒め言葉に違いない。

 「普通」の母親と違って料理ができなくてもいい。子どもを大事に想う気持ちや、守るための強さがあるだけで、ヨルは立派な母親である。

 「私にできることは精いっぱい頑張ろう」と、アーニャが強くなるための特訓につきあったヨル。だが、その成果は裏目に出てしまうのだった。

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