石丸謙二郎の再登場を待ち望む声が続出? 『ちむどんどん』賢吉の厳しい言葉が話題に

石丸謙二郎、『ちむどんどん』に欠かせぬ存在

 『ちむどんどん』(NHK総合)第5週で再登場となるのが、比嘉兄妹の大叔父にあたる賢吉(石丸謙二郎)だ。第3週で物語の舞台が7年後に進んでから今まで一切姿を見せなかった中、第4週では母・優子(仲間由紀恵)の口から「叔父さんからお金を借りた」という発言もあり、この“叔父さん”が賢吉を指しているのだろうとSNSでも話題になっていた。

 石丸は『澪つくし』『はね駒』に続き本作が朝ドラ出演3作目。つかこうへいの舞台『いつも心に太陽を』でデビューし、1987年から続く『世界の車窓から』(テレビ朝日系)のナレーションを一貫して務め、知名度を上げた。

 本作で石丸が演じる賢吉は、ヒロイン・暢子(黒島結菜)と同じ村で暮らすサトウキビ農家の親戚。そして比嘉家の借金の連帯保証人でもある。頑固な性格で、父・賢三(大森南朋)が存命の頃から比嘉家の経済面について常に気を揉んでいた。そう言えば、かつてせっかくありつけたご馳走の魚を砂川家に差し入れた優子のことを“人が好すぎる”と心配していた。また、賢三亡き後には、一家の負担を減らすために東京にいる賢三の親戚に子どもを一人引き取ってもらうよう、優子を諭し説得していた。なんだかんだ面倒見の良さがあり本当は言いたくもないだろうにお金については厳しく追求する役回りを担ってきた賢吉からのお達しとあって、優子も最初は苦渋の決断に至っていた。

 子ども一人ひとりに自身が名乗りを上げるように促す賢吉のシーンも、彼が自分自身を奮い立たせてその役回りをなんとか全うしようとしていることがよく伝わってきた。暢子が東京行きのバスから降り、比嘉家は離れ離れになることはなかったが、きっと相手側には賢吉からも謝罪をしたりと、何かと彼らには手を焼いてきたに違いない。今回もきっと優子に情けで貸したであろうお金が、長男・賢秀(竜星涼)によって持ちかけられたいかにも怪しい投資話に使われるとは夢にも思っていないのだろう。賢吉だってきっとどこかで煩わしく思う気持ちがありつつも、気には掛かるし、なんだかんだ憎めない比嘉家との関係をバッサリとは断ち切ってしまえないのだろう。

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