『マイファミリー』飯田Pが語る、二宮和也、多部未華子、賀来賢人らのキャスティング背景

『マイファミリー』キャスティングの背景は?

 二宮和也が主演を務めるTBS系日曜劇場『マイファミリー』が、4月10日よりスタートする。初回放送を前にプロデューサーの飯田和孝氏が取材に応じ、キャスティング理由などを明かした。

 本作は、誘拐された娘・友果(大島美優)を取り返すための唯一の方法として警察を排除することを決意した夫婦が、たった2人で娘を取り返すべく戦っていく物語。TBS日曜劇場の『グランメゾン東京』、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』などを手がけた脚本家・黒岩勉がオリジナルで描く。

 主演の二宮をはじめ、多部未華子、賀来賢人、濱田岳、松本幸四郎、富澤たけし(サンドウィッチマン)、玉木宏といった豪華キャストの出演が話題となっている本作。飯田氏は「主役級の方々が集まっているということは、つまり“それぞれのストーリーがしっかりと構築されていく”ということ。それが絡み合ってくるのが、全話通しての見どころのひとつ」とし、「演技力、存在感、そして組み合わせとして、一番ベストだと思われる方々に集まっていただけた」と自信を見せる。

 今回、夫婦役を演じる二宮と多部が共演するのは、2007年に放送された『山田太郎ものがたり』(TBS系)以来15年ぶり。飯田氏は「客引きのための要素では一切ない」と前置きした上で、「温人(二宮和也)と未知留(多部未華子)は大学で出会ってから20年くらい経っている設定で、『山田太郎ものがたり』からも15年。そういったところで、2人の経過した時間が温人と未知留にもうまくリンクする部分があったりする。それ以来の共演ではあるけれど、時間を経た2人の呼吸の合わせ方だったり、それぞれの人生経験や仕事の経験だったりが、うまく化学反応を起こしてくれるのではないか」と期待する。

 さらに飯田氏は「温人と未知留は、上下の関係があまりないイメージなんです。かたや社長で何億も稼いでいるような夫と、その妻。でも、意外と奥さんのほうが上だったりするんですよ。実際に二宮さんと多部さんも、多部さんのほうが年下ですけど、現場ではちょっと多部さんが二宮さんを叱ったりするようなこともあって(笑)。その感じにリアリティがあるので、そういう関係値がうまく表現されてくるんじゃないかなと思う」と続ける。

 撮影現場では、二宮を筆頭に笑い声が多く聞こえるといい、「濱田くんも『同世代の方が集まってドラマを作っていけるというのがすごく楽しい』と。大学時代って、特に用事はないけど、誰かの家に集まってだべったりするじゃないですか。そういった良い空気感から、そのままスッとドラマに入っていけるような気がしています」と明かす。また二宮の座長ぶりについては、「存在感はあるけど、とっつきにくい感じではない。不思議なパワーがある感じ」と表現した。

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