二宮和也が無精髭を生やし丸眼鏡姿に 『ラーゲリより愛を込めて』初の本編映像公開

 今冬に公開される二宮和也主演映画『ラーゲリより愛を込めて』のスーパーティザービジュアルと初の本編映像が公開された。

 本作は、1945年に零下40度を超える厳冬のシベリアで、死と隣り合わせの日々を過ごしながらも、家族を想い、仲間を想い、希望を胸に懸命に生きる男・山本幡男の壮絶な半生を描いた物語。

 第二次世界大戦終了後、60万人を超える日本人がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留され捕虜となった。しかし、山本はあまりにも残酷な日々に誰もが絶望する状況下においても、ただ一人、生きることへの希望を捨てなかった人物だ。収容所での劣悪な環境により栄養失調で死に逝く者や自ら命を絶つ者、さらには日本人捕虜同士の諍いも絶えない中、「どんなに辛いことがあっても、生きて帰るという希望を持ち続けることが大切なんだ」と生きることへの希望を強く唱え続け、仲間たちを励まし続けた。自身も強制収容所に身を置き、わずかな食糧で1日10時間を超える過酷な労働を強いられていたが、仲間想いの行動とその力強い信念で多くの捕虜たちの心に希望の火を灯した。

 公開されたスーパーティザービジュアルでは、列車の中から雪の舞うシベリアの空を眺める山本(二宮和也)の姿が切り取られている。捕虜の身で何処へ連行されるかもわからない絶望的な状況でも、帰国(ダモイ)を信じ、遠く離れた日本にいる家族に思いを馳せる山本の隣には、「帰国の日は、必ずやって来ます。」というコピーが添えられている。

映画『ラーゲリより愛を込めて』ティザー映像

 あわせて公開された初の本編映像では、山本を演じるために、頭を坊主にして無精髭を生やし、山本のトレードマークである丸眼鏡をかけて撮影に臨む二宮の姿が捉えられている。二宮は十分な食事を与えられず、瘦せ細った捕虜役を演じるため、瀬々監督からの要望に応え大幅に体重を落としてからクランクインを迎えた。「山本は、自分の想いに蓋をしてしまった仲間に対し心の底にあるはずの願いに、気づかせてあげられる人」と語る二宮。猛烈な吹雪が舞う厳冬のシベリアで過酷な労働に耐えながらも、仲間に微笑みかけ、「生きるのをやめないでください」「帰国(ダモイ)の日は、来ます」と力強くうなずく表情が映し出されている。

■公開情報
『ラーゲリより愛を込めて』
今冬、全国東宝系にて公開
出演:二宮和也ほか
原作:『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(辺見じゅん著/文春文庫刊)
監督:瀬々敬久
脚本:林民夫
企画プロデュース:平野隆
制作プロダクション:ツインズジャパン 
配給:東宝
(c)2022『ラーゲリより愛を込めて』製作委員会 (c)1989清水香子
公式サイト:http://lageri-movie.jp/

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