ケヴィン・ファイギ「私たちが挑戦したことのないもの」 『ムーンナイト』の残虐性を解説

K・ファイギが『ムーンナイト』を解説

 3月30日16時よりディズニープラスで独占配信される『ムーンナイト』について、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギがコメントを寄せた。

 本作は、『ワンダヴィジョン』、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』、『ロキ』、『ホークアイ』などに続く、マーベル・スタジオのオリジナルドラマシリーズ最新作。

 MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の新たなキャラクターとなるムーンナイトの誕生を待ち望んでいたという、MCU全作品のプロデューサーでもあるファイギが、いまだかつてないほどの残虐性に満ちたムーンナイトの“ダークヒーローらしさ”について語った。

 本作の主人公は、国立博物館のギフトショップで働く“穏やかな性格”のスティーヴン・グラント。いかにも平凡な主人公だが、彼には悩みがあった。記憶が飛び、身に覚えのない狂気に満ちた残酷な記憶が蘇るという幻覚を見ることだ。頭の中に響くのはもう一人の自分の声。コントロールできないその人格を受け入れたとき、“暴力と残虐性に満ちた人格”のマーク・スペクターが現れ、白スーツに身を包んだダーク・ヒーロー“ムーンナイト”が誕生する。

 ムーンナイトは今はまだ謎多きキャラクターだが、ファイギは「ムーンナイトが他のキャラクターに怒りをぶつけるシーンはかなり残酷なんだ。観ている人は『もうやめてほしい』と思うかもしれないが、やめないんだ。こういう側面がこれまでと違うところだよ。これがムーンナイトなんだ」と、その暴力的な人格こそがムーンナイトらしさなのだと言及した。

 また、ファイギは「私たちはずっとムーンナイトが好きだった。このキャラクターは私たちが挑戦したことのないものなので、ディズニープラスのドラマシリーズというアイデアが出たときはすぐにやりたい作品の一つになったんだ」と実写化の実現に喜びを見せているが、新たなヒーローの物語を一から手掛けるのは簡単なことではなかったという。

 主演を務めたオスカー・アイザックとは、多重人格という難しい役どころについて幾度となく話し合いを重ねたそうで、「ある意味、ファイギのテストだったよ。彼は『自身の想像力を発揮してほしいのか、それとも何でも言うことを聞く人がほしいのか、どっちだと思う?』って尋ねてきたんだ。もちろんファイギは前者だから、1人のキャラクターを複数の個性で演じる方法を見つけ出すという難しい作業が始まったんだ」と語っている。

■配信情報
『ムーンナイト』
ディズニープラスにて、3月30日(水)16:00より独占配信開始
(c)2022 Disney and its related entities

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