『DCU』“ゴースト”吉川晃司が告げた瀬能父の真実 新名と成合の視線の先にあるものは?

『DCU』吉川晃司が告げた瀬能父の真実

 死んだと思ったはずの人間が生きていた。一度だけでなく二度もそんな場面を見せられれば、こう呼びたくなるのも無理はない。“ゴースト”と呼ばれる男、成合(吉川晃司)の登場によってバラバラだった点と点がつながり、15年前の事件を発端とするひと続きの絵が現れた。

 『DCU』(TBS系)第7話。病院で行われたリモートダイビングVRのイベント直後に、横須賀沖で水上バイクの爆発事故が起こる。VRのリモートカメラにはプラスチック爆弾が取り付けられており、何者かが遠隔操作で乗っ取って水上バイクを追跡し、爆発させた。開発者である東都重工の笠原(岡田浩暉)の協力を得て割り出した容疑者は、リモートダイビングVRの責任者だった根岸(明日海りお)。なぜ、何のために? 疑念は爆発に巻き込まれたのが成合だったことでさらに深まる。

 爆発に巻き込まれて生死が定かでない成合を新名(阿部寛)は生きていると断言。それには理由があった。15年前にバディを組んでいた新名と成合は、真子(市川実日子)をめぐってライバル関係にあった。ある時、潜水時間で勝負をつけることになり、成合が叩き出したのが3分5秒という記録だった。爆発の瞬間に成合は水中に逃がれ、監視カメラの範囲外まで移動した。予想された通り成合は生きており、根岸に接触を図る。成合と根岸は国際テロ組織「ブラックバタフライ」のメンバーで、根岸は組織を抜けるために成合の命を狙ったと話す。

 ブラックバタフライを抜けることを、成合は「許されない」と言下に否定。根岸がブラックバタフライに加わったのは、重い心臓病を抱えた娘・萌(金子莉彩)の治療費を得るためだった。根岸は取引に応じるふりをして、ふたたび成合を殺そうとする。しかし、成合は根岸が誘導した埠頭ではなく、萌や子どもたちのいる水族館に船首を向ける。リモートカメラのターゲットになっているスマホを探して、新名や瀬能(横浜流星)は館内を駆け回る。

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