広瀬すず主演『津田梅子』で葉加瀬太郎が12年ぶりにドラマ音楽担当 愛娘もエキストラ出演
3月5日にテレビ朝日系で放送される広瀬すず主演のスペシャルドラマ『津田梅子 ~お札になった留学生~』の音楽を、バイオリニストの葉加瀬太郎が担当することが発表された。
本作は、新紙幣の“顔”、津田梅子の青春をたどる人間ドラマ。2024年、20年ぶりに新紙幣として、新たに5000円札の顔として描かれるのは、日本初の女子留学生としてアメリカに渡り、のちに女子教育の先駆者として活躍した津田梅子(幼名・梅)。女性も自分の意思で未来を選択し、自立していく力が必要と信じ、明治という変革期を力強く駆け抜けた彼女の青春を広瀬が体現する。脚本を手がけるのは、『知ってるワイフ』(フジテレビ系)の橋部敦子。
物語は、アメリカ留学を終えて帰国した17歳から、アメリカに再留学する25歳までをメインに構成。梅子(広瀬すず)は、11年間という長い留学を終えて希望を胸に帰国したものの、当時の日本には思い描いていたような仕事がなく、自力で収入を得る難しさに直面することに。留学仲間が結婚という道を選ぶ中、自分はどうするべきなのか。淡い恋心に揺れ、思い悩むさまなど、誰も知らない“津田梅子”を描く。
音楽を担当する葉加瀬は、2夜連続スペシャル『流転の王妃・最後の皇弟』、連続ドラマ『電池が切れるまで』、単発ドラマ『いのちのいろえんぴつ』と、これまでもテレビ朝日で3作のドラマの音楽を手がけており、そのうち『流転の王妃』と『電池が切れるまで』は、本作でも演出を担当する藤田明二の作品。今回が約18年ぶりのタッグとなる。
葉加瀬は、メインテーマをはじめとする劇伴音楽を書き下ろし、その制作について「梅たちにとって、留学は“大冒険”。女子留学生たちが勇気をふりしぼって海を渡るというイメージがあったので、だからこそ柔らかくもあり、力強くもあり、という音楽にしようと考えました」とコメントを寄せた。
また、本作では葉加瀬の娘・高田向日葵も本編にエキストラ出演。高田は、葉加瀬から鹿鳴館シーンでの演奏者のエキストラを募集していることを聞き、立候補した。撮影当日は束髪に黒のバッスルドレスという当時の流行スタイルに身を包み、撮影に参加。葉加瀬から借り受けたバイオリンを手に、ほかのメンバーと息を合わせながら演奏者役を演じ、最後は「とても楽しかったです。ありがとうございました!」と笑顔で収録現場を後にした。
葉加瀬太郎 コメント
楽曲に込めた思い
音楽を手がけるにあたり、まず頭の中に描いたのは、主人公の梅たちにとって、この留学は“大冒険”だったであろうということです。アメリカという未知の国に向かう……その希望と不安が、メロディーで表現できたらと考えました。大冒険とはいっても、僕の中で大事にしたのが“少女”というキーワード。梅をはじめとする女子留学生たちが勇気をふりしぼって海を渡るというイメージがあったので、だからこそ柔らかくもあり、力強くもあり、という音楽にしようと考えました。
特にメインテーマは自分でも大好きなメロディーを作ることができたので、春のコンサートでさっそく演奏できたらいいなと考えています。
長女・高田向日葵が出演した経緯
僕が直接、勧めたわけではないのですが、鹿鳴館の舞踏会シーンでバイオリンを弾くエキストラを探していると聞き、娘にそんな話をしたところ、参加させていただくことになりました。娘は、現在はほとんど弾いていませんが、小さい頃しっかりバイオリンのレッスンをしていたので楽器は弾けるんです。僕が思うに、彼女が手を挙げたのはおそらく素敵なドレスが着たかったからではないかな(笑)。
撮影当日は、僕が大切にしているバイオリンを持っていきました。何本か候補を出して、「この中のバイオリンだったらいいよ」と言ったらそのうちの1本を選んで、「じゃあこれ借りる!」って言ってサッと持っていかれちゃいました(笑)。いちおう「大事にしてね」とは言いましたけど……(笑)。
その日は現場から「今、着替えが終わったよ」などと何枚も何枚も写真が送られてきたぐらいなので撮影はとても楽しんでいたようです。本当に貴重な経験をさせていただきました。
※高田向日葵の「高」ははしごだかが正式表記。
■放送情報
『津田梅子 ~お札になった留学生~』
テレビ朝日系にて、3月5日(土)21:00〜放送
出演:広瀬すず、池田エライザ、佐久間由衣、宮澤エマ、平岩紙、井之脇海、ディーン・フジオカ、田中圭、内田有紀、伊藤英明、原田美枝子
脚本:橋部敦子
監督:藤田明二(テレビ朝日)
音楽:葉加瀬太郎
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:神田エミイ亜希子(テレビ朝日)、中込卓也(テレビ朝日)
山形亮介(角川大映スタジオ)
制作著作:テレビ朝日
制作協力:角川大映スタジオ
(c)テレビ朝日