松田元太、初主演映画で見せた“人気者”としてのバランス感覚 Travis Japanの追い風に?

松田元太、初主演映画で“人気者”を好演

 バレンタインも過ぎ、春へと向けて恋の暖かさが身に沁みるこの時期にぴったりの映画が公開された。福本莉子と松田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)がW主演を務めた、恋と青春にSF要素が加わったタイムリープ・ラブストーリー『君が落とした青空』だ。

 原作の櫻いいよが執筆した同名小説は、女子中高生に大人気の小説アプリ「野いちご」で“切ない小説ランキング”第1位を獲得した。映画も同じくティーン世代からの熱い支持が期待される。そんな『君が落とした青空』では、映画初出演にして初主演となる松田元太の魅力が光った。

 女子高生の実結(福本莉子)は、彼氏の修弥(松田元太)と付き合っているのにどこか心の距離を感じていた。気まずい空気が続いていたある日、修弥が目の前で交通事故に遭ってしまう。しかし実結が次に目覚めると、修弥が事故にあったのと同じ日の朝に戻っていた。実結は修弥を救おうと同じ日を繰り返す中で、徐々に真実を知っていく。

 本作で松田は実結の彼氏・修弥を演じ、その力強い瞳の説得力と、実結への真っ直ぐな想いがひしひしと伝わる芝居で作品を盛り上げた。もともと松田は、ジャニーズJr.内のグループ「Travis Japan」のメンバーであり、歌やダンスなど芝居以外の分野で活躍してきたキャリアがある。また、松田の所属するTravis Japanがダンスの得意なジャニーズJr.を集めて結成されたこともあり、松田もまた例に漏れず凄まじい身体能力を持っているのだ。

 『君が落とした青空』では修弥がサッカーで活躍する姿を実結が窓から眺めるシーンがあるが、松田はそこで華麗なボール捌きでシュートを決める姿を披露。この一連のシーンは、修弥というキャラクターがクラスを盛り上げる存在で、みんなから好かれていることに説得力を与える。役者にとって身体能力が高いことはメリットしかない。演じる役によって求められるスキルが違う特殊な仕事がゆえ、身体表現で魅せられるという特技はどんな役にも活かされるだろう。さらにダンスと歌で磨いた表現力で、実結を想う気持ちをしっかりと観客へと届けてくれる。

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