Snow Man ラウール、『ハニーレモンソーダ』で表現した透明感 三浦界との共通点も

ラウール、『ハニレモ』で表現した透明感

 実写化してほしいマンガランキング1位にも選ばれた『ハニーレモンソーダ』で単独初主演に挑んだSnow Manのラウール。7月9日に全国ロードショーで公開されるといち早く映画館へ足を運んだファンから大きな反響が寄せられている。本稿では作品の感想と併せて俳優としてのラウールの魅力にもフォーカスしたい。

映画『ハニーレモンソーダ』スペシャルミュージックトレーラー

 現役高校生であるラウールが今作で演じたのは、髪はレモン色、塩対応でソーダみたいに刺激的で誰よりも優しい“レモンソーダ男子”三浦界だ。吉川愛演じる石森羽花はいじめられっ子で“石”と呼ばれていた自分を変えたいと入学した高校で界と出会う。高校でも再びいじめられっ子になりかけた羽花だが、クールでイケメンで学校の人気者である界が自らを“石森係”と呼びピンチを救ってくれたことをきっかけに距離を深めていく。界とその同級生の高嶺友哉(濱田龍臣)、瀬戸悟(坂東龍汰)、遠藤あゆみ(岡本夏美)、菅野芹奈(堀田真由)らとの高校生活を通じ羽花は次第に強く変わっていく姿も丁寧に描かれている。

 神徳幸治監督による映像は全編通じてキラキラとした輝きを放ちまさに“ハニーレモンソーダ”のような爽やかさ。加えて吉川菜美による脚本で原作の世界観を大切にしながら“キュンキュン”度MAXの作品に仕上がっている。

 界を演じるにあたりラウールは、胸キュン台詞を連発するモテモテの界と自分の共通点は少ないが、抱えている闇の部分については共感したという。かつてラウールはバラエティ番組でプライベートの高校生の自分は“ゴリゴリの陰キャ”と告白していたこともあり、界とラウールがシンクロする部分を感じた人もいるのではないだろうか。全編を通じ17歳のラウールでしか表現できない初々しさ溢れる透明感も今作ならではの見どころといえそうだ。

 ラウールはこれまでドラマ『簡単なお仕事です。に応募してみた』(日本テレビ系)、『決してマネしないでください。』(NHK総合)などに出演しているが、筆者が俳優としての成長を強く感じたのは『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』演じた以蔵役だった。前作『滝沢歌舞伎ZERO』で演じた以蔵からより大きな成長を見せ、凄みさえ感じるセリフ回しや堂々とした所作などが印象的だった。

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