『ゴシップ』万人共通の“承認欲求”がテーマに 最後は黒木華の驚くべき“秘密”が判明?

『ゴシップ』黒木華の“秘密”が明らかに

 程度の差こそあれ、人は誰しも“承認欲求”を持っている。他人から、「すごい」「いいな」と羨ましがられて、嫌な気持ちになる人は少ないはずだ。しかし、他人軸で生きていると、苦しくなる瞬間がある。『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系)第4話では、そんな人々の葛藤が描かれた。

 今回スポットが当たった編集部員は、コタツ記事を担当している下馬蹴人(野村周平)。仕事への意欲が皆無で、常に女遊びをしている……ように見せかけていた彼には、裏の顔があった。実は、認知症の祖母の介護と、仕事を両立していた下馬。第2話で、仁和正樹(安藤政信)が言っていた「誰でも一皮むけば、いろいろな顔があるからね」という台詞が頭に浮かぶ。明るく見える人ほど、実は闇を抱えている可能性が高い。下馬は、まさにそれを体現している存在だった。

 一方、編集長の瀬古凜々子(黒木華)は、仁和からの依頼で人気YouTuber・カマドウマ(大木空)を探すことに。カマドウマは、1年前に、心霊スポットからの生配信中に、こつ然と姿を消した。ネット上では、「霊に連れ去られた」と言われており、真相を突き止めたら、バズること間違いなし。下馬は、凜々子の指名で取材に同行することになる。

 カマドウマの失踪事件は、自作自演なのでは? と多くの人が予想したはずだ。人気が落ちたことに悩み、話題づくりをした……との説が、しっくりくる。ただ、注目を集めて承認欲求を満たすためならば、失踪する必要がない。むしろ、しない方がいいだろう。

 凜々子が捨て身の覚悟で捜索した結果、カマドウマは心霊スポットに住み続けていたことが判明する。ただ、彼が求めていたのは、登録者数でも再生回数でもない。自分がいなくなったことを心配して、探し出してくれる人を待っていたのだ。

 だが、探しにきてくれる人はいなかった。彼は、かくれんぼで見つけてもらえず、そのまま放置されたような気持ちになっていたのではないだろうか。「よし! ここなら絶対見つからないぞ!」とワクワクしていたのに、誰も自分を探してくれなかったとしたら……。たった一人でもいい。「あなたのことが必要だよ」と声をかけてくれる人がいたら。彼は、ここまで承認欲求に縛られることがなかったのかもしれない。

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