佐藤二朗、映画『さがす』舞台挨拶で手紙のサプライズ 監督へのメッセージで涙ぐむ場面も

佐藤二朗、映画『さがす』舞台挨拶で感涙

 今作における佐藤のキャスティングは、片山からの熱烈な手紙を読んだ佐藤がオファーを快諾したことで実現。そこで、この日は佐藤からのお返しという意味も込めて、サプライズでキャストと監督に手紙が贈られた。

 伊東には「小さな小さな怪物のこれからを本当に楽しみにしています」、清水尋也には「本当に素晴らしい若手の俳優を見つけた気分です」、森田望智には「若手にして、もはや女性版ロバート・デ・ニーロの風格。役に寄せる力は同業者として尊敬に値します」と述べ、全員が朝ドラ『おかえりモネ』(NHK総合)に出演していたことから、「『おかえりモネ』の役もよかった」と、それぞれに笑いを交えてメッセージ。

さがす 佐藤二朗

 また片山には「『おかえりモネ』の話ばかりしてごめん」と謝罪した上で、「間違いないのは映画『さがす』がたくさんの人の胸に響くことと、あなたがこれからの日本映画を背負うことです。20年前のあの若造に、僕はこう言いたい。『そこのうろちょろしてるキミ。キミと出会ったことは、20年後に俺の誇りになるんだと』」と語り、思わず涙ぐむ姿も。それでも最後は、「『おかえりモネ』を演出する時には、どっかに俺をキャスティングしてくれ。ちなみに、モネになる準備はできている」と、佐藤らしい言葉で手紙を締めくくった。

 あらためて佐藤は、「日本映画は頑張らないといけない時ですけど、片山慎三、伊東蒼、清水尋也、森田望智という才能が日本にあってよかった」と力を込める。そして、「最近、ある大御所の監督からメールがあって、『日本映画は冒険しないといけない時だ』と。なるほどなって思いながら、みんなで作った『さがす』という冒険が、極上の旅になることを祈っています……な~んてな。あっはっは」と照れ笑いを浮かべ、会場をあとにした。

■公開情報
『さがす』
テアトル新宿ほかにて全国公開中
監督・脚本:片山慎三
出演:佐藤二朗、伊東蒼、清水尋也、森田望智
製作幹事・制作・配給:アスミック・エース
製作:アスミック・エース、DOKUSO映画館、NK Contents
製作協力:埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ
制作協賛:CRG
制作プロダクション:レスパスビジョン
制作協力:レスパスフィルム
(c)2022『さがす』製作委員会
公式サイト: https://sagasu-movie.asmik-ace.co.jp/
公式Twitter: @sagasu_movie

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「レポート」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる