『真犯人フラグ』黒幕は相良家に容易に出入りできる人物? 登場人物の死で見えた手がかり

『真犯人フラグ 真相編』の手がかりを整理

 「真相編」の幕が上がるや、凌介(西島秀俊)が容疑者として任意同行を求められ、これまでで最も疑わしい人物であった林(深水元基)が突然命を落とす。この林の死は、冷凍遺体の少年や森で殺害された中村充(前野朋哉)の死とはまるで異なり、さながら『あなたの番です』(日本テレビ系)の前半部のように物語を動かすひとつの要素として機能する“登場人物の死”である。その『あなたの番です』が前半と後半でがらりとテイストを変えたように、やはり『真犯人フラグ』(日本テレビ系)も後半(真相編)に入りがらりと様相が変わっていくのであろうか。

 1月16日に放送された『真犯人フラグ 真相編』第12話は、ある1本の動画が拡散されるところから始まる。そこに映っていたのは、凌介の罪を告発し、その殺害を呼びかける光莉(原菜乃華)の姿。それをきっかけに亀田運輸にはさまざまなものが送り付けられ、さらに凌介の現在地を伝えるアカウントまで開設されてしまう。歩いているだけで色々な人から写真を撮られる凌介は、ついに歩道橋から突き落とされるのだが、すぐに一星(佐野勇斗)と瑞穂(芳根京子)が駆けつけ事なきを得る。そして凌介を家まで送り届けた2人は、そこで林が殺害された際に使われた包丁を発見するのである。

 林が発見されたガソリンスタンドはすでに閉店しており、そこの洗車機に赤い車が入っていると知らされた店主が洗車機を修理しているタイミングで凌介と河村(田中哲司)が到着する。警察の捜査状況からわかったことは、林が殺害されたのは発見前夜の午前1時ごろで、前回のエピソードで凌介が河村からの電話で感情をあらわにした直後ということになる。そしてそれは、逃亡先のロッジで林が「俺の勝ちだ」と呟いていた直後でもあり、そのシーンで向かいに座っている人物が林を殺したという線が無難であろう。ではその凶器である包丁を、どのタイミングで凌介の家に持ち込んだか。

 一星と瑞穂が(意外にも初めて)相良家の中に上がった際、凌介が台所でお茶を淹れる。そのタイミングですでに、凶器の包丁と同じものが立てられていることが確認できる。凌介と瑞穂が訪ねてきた朋子(桜井ユキ)と玄関で話しているタイミングで一星が……、なんて推理をすることもできるが、その線は薄そう。前述の河村からの電話のシーンでは明らかにいちばん手前にあるのは銀色の包丁であることからも、“すり替えた”というパターンもつぶせる。もはや真犯人は相良家に容易に出入りできるものであるというわけだ。



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