『半妖の夜叉姫』もろは役の田所あずさ、犬夜叉とかごめの“血”を見事に体現

『半妖の夜叉姫』もろはの大活躍回

 人間と妖怪の血を引く半妖が妖力を失う朔の日=新月の夜。妖怪たちの魔の手がとわとせつなに忍び寄る中、TVアニメ『半妖の夜叉姫』第35話では、四半妖のため朔の日の影響を受けないもろはの活躍が描かれた。

 大家老・狸穴将監を懲らしめるべく、竹千代と八衛門が見張りの者を化かしている間にこっそり屋敷へ忍び込んだもろは。無事に弓を取り返したものの、竹千代の弟・菊之助に見つかってしまう。しかし、翌日に元服式を控えた菊之助は将監の言いなりで、兄に苦渋を味わわせてしまった自分に不甲斐なさを感じていた。

 そんな菊之助と手を取り、将監の妖術「天地返し」に反撃する方法を考えるもろはに朗報が。タカマルを通じて、珊瑚と弥勒から妖術攻略法が届いたのだ。前置きの長い手紙を読む間に部屋へ侵入してきた将監の手を逃れ、もろははある場所に向かう。将監は己の利益のために満月狸を悪用するため、その本体を塔の中に隠していた。満月狸は狸穴家の守り神だったが、容赦なく破魔の矢で浄化。印象的だったのは、矢を放つもろはの「いっけぇーーー!」という掛け声だ。それは母であるかごめが満月狸を封印した時と同じ。意志が強そうな表情を含め、ここぞという時に最大の力を発揮する母と娘の姿が重なる。

 そして、将監との対決も大詰めへ。天地返しへの対抗策として弥勒が教えてくれたのは、天地返しをさらに返すというシンプルな方法だった。将監はもろはが放った爆流波で空高く吹き飛ばされる。もろはの浄化で満月狸も将監の呪詛から解き放たれ、本来の守り神に戻り、これにて数年に渡るお家騒動は解決。竹千代も狸穴家の当主になる環境は整ったが、本人は今まで通り屍屋で働き続けることを望んむ。恩賞として獣兵衛への借金残り1両分の砂金を渡されたもろはも、竹千代と賞金稼ぎを続けることに。いつも言い争っている2人だが、いつの間にか姉弟のような心地良い関係性が築かれていた。

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