『真犯人フラグ』第8話はこれまでと違う様相に? 真帆×林の密会の謎を考察

『真犯人フラグ』真帆×林の密会の謎を考察

 凌介(西島秀俊)の家のポストに入れられていた何枚もの嫌がらせのビラの中から見つかった、真帆(宮沢りえ)と林(深水元基)がホテルで密会している現場を押さえた写真。呼び鈴が鳴って凌介が玄関の扉を開けると、そこには林本人が立っていた。12月5日放送の『真犯人フラグ』第8話(日本テレビ系)では、これまでとガラリと様相が一変。“怪しさ”の矛先が凌介から真帆や林へと向けられるようになり、前半戦の終盤が近付いていることも相まって、そろそろ何かひとつのアンサーが出されるのではないかと予感させる。

 真帆と林の写真がネット上に出回り、それがまたたく間に大炎上する。一気にワイドショーなどでも取り上げられるようになり、出勤した凌介が戸惑ってしまうほど周囲の反応が変わっていく。亀田運輸への苦情電話も減り、瑞穂(芳根京子)との不倫疑惑も下火に。それでも林のことも真帆のことも信じると語る凌介に対し、少々呆れ気味の瑞穂は、失踪が真帆の計画による可能性を視野に入れて一星(佐野勇斗)と共に調べを進めていく。そんななか、林の住宅会社は会見を開き、相良家の家の建築再開を宣言。さらに瑞穂は夜道で何者かに襲われてしまう。

 林と真帆が大学のサッカー部の先輩後輩で、11年前に同窓会で会っている。たしかに思い返してみれば第1話の序盤、建設予定地での相良一家と林のやり取りの中で凌介は転がってきたボールを林に渡して「サッカー部」と呼びかけていた。凌介の家に飛び込んできた篤斗(小林優仁)のサッカーボールの件も、経験者である可能性が高いと言われていただけに、一気に林の怪しさが増すのは当然のことだ。さらには終盤に凌介の家の中に突然現れた朋子(桜井ユキ)は、引き出しの中からDNA鑑定結果の入った封筒を見つけ出す。篤斗は10歳であり、10年前頃には凌介は大阪に単身赴任をしていたという。誰もが予想するような流れになるとは言い切れないが、この疑惑の真相が前半戦の山場となることだろう。

 今回のエピソードでの他の登場人物たちの気になる動きを整理していけば、まずは山田(柿澤勇人)が10番のユニフォームを再発注し、朋子とそれに関係する秘密を共有していることがわかるやりとりを交わすこと。また、ワイドショーに頻繁に登場する雫石(小松利昌)について、雫石は凌介と学生時代の知り合いだと言っている一方で凌介はその記憶がない点。雫石が教授をしている大学は、どうやら凌介たちの出身大学「立慶大学」のようだ。そして突如として登場した、謎の宗教団体のような組織。髪で顔が隠れている女性が携帯電話を差し出すと、ボイスメッセージには充さん=中村充(前野朋哉)からの大量のメッセージ。そのなかのひとつで明かされるのは、第5話で凌介を突き飛ばしたのがこの女性であるということだ。

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