金子大地×醍醐虎汰朗×藤森慎吾×Hina、『未来世紀SHIBUYA』を語り尽くす

『未来世紀SHIBUYA』キャスト座談会

 11月26日よりHuluで独占配信中の『未来世紀SHIBUYA』。『不能犯』『貞子vs伽椰子』の白石晃士監督がメガホンを取り、自らが全編カメラを回し、POV手法で作り上げた本作は、SF映画ともドラマとも違う、まさに白石監督ならではのオリジナル配信動画となった。

 2036年のデジタル化社会を舞台に、金子大地、醍醐虎汰朗がそれぞれ、WeTuber<正義マン>のミツルとカケルに扮し、依頼者の悩みを解決するというあらすじだが、全貌がなかなか掴めない本作。キャストにとっても新鮮だったようで、金子も出来上がった映像を観るまでどんな作品に仕上がっているか分からなかったと言う。

 今回、リアルサウンド映画部では、金子と醍醐の2人に加え、超人気カリスマWeTuberキリタ役を務めた藤森慎吾、キリタの妹で同じく人気WeTuberアコを演じたHina(FAKY)にインタビュー。前例のない異色の作風についてたっぷりと語ってもらった。

「これまでの作品と全然違う!」

ーー本作のオファーを受けたときの心境は?

金子大地(以下、金子):オファーを頂いたときも、白石晃士監督やプロデューサーさんとお会いしたときも、みなさんの熱量を感じて、ぜひ参加したいと思いました。白石監督の作品も観たことがあったので、白石さんの世界に自分も飛び込んでみたいなと思っていましたが、いざ台本をいただいたときはやっぱりびっくりしました(笑)。ただ、出来上がったものを観て「こういうことか!」と。完全に白石さんにしかできない作品だったので、携わることができて本当によかったです。

醍醐虎汰朗(以下、醍醐):オファーを頂いたときはとにかくこれをどうやって映像化するんだろうと思いました。作風自体はポップなものですが、強いメッセージ性もある白石監督らしい作品で、撮影が楽しみでした。

藤森慎吾(以下、藤森):僕も脚本を読んだときは本当に不思議な作品だと思いました。あと、共演者の方がみなさんお若い方だったので、最初は不安がありました(笑)。でも衣装合わせをしたときにようやく作品の世界観が掴めてきて、そこからは割とすんなり役に入り込めました。

Hina:まだ私たちが体験したことがない未来のお話だったので、それをどう映像にするのか興味深かったですし、私自身もSF作品は好きなので、その世界を体験できることが楽しみでワクワクしていました。

金子大地
金子大地

ーー撮影はどのように進んでいったのでしょう?

醍醐:撮影初日はみなさんと一緒だったんです。いざ衣装を着て、メイクして、現場に集まったときは、みんなちょっと照れくさい雰囲気になっていたのを覚えています(笑)。

一同:(笑)

金子:慣れるまで時間がかかりました(笑)。ずっと鏡を見ながら「自分はこういう人間なんだ」と必死に念じていました。みんな、そういう気持ちはどこかにあったと思います。

醍醐:ほかのメンバーの中では、僕が一番普通の格好だったかもしれない。

Hina:はははは(笑)!

藤森:確かに自然体だったよね(笑)。

醍醐:ちょっと派手なサッカー選手みたいなルックスなんですよ。僕が印象的だったのは、(金子)大地くんの蛍光色のつけ毛ですね。大地くんは鏡を見ながら、「すーっ、ふぅ」って深呼吸しながらあれを付けていて。

金子:そんなことしてた(笑)!?

醍醐:やってましたよ!

藤森:そうか、あの日が撮影初日だったのか。

醍醐虎汰朗
醍醐虎汰朗

ーー藤森さんにとっても、撮影初日は思い出深いですか?

藤森:そうですね。やっぱり3人に初めてお会いしたときなので。醍醐くんなんか、すでにクランクインして1カ月目ぐらいのナチュラルぶりで。

醍醐:そんなことないですよ(笑)!

藤森:いやいや、いい意味でだよ(笑)。醍醐くんは周りに馴染むのがすごい早いんですよ。俺はちょっと緊張していたし、監督がスマホを掲げている姿にびっくりしましたね。「これまでの作品と全然違う!」と思って、期待感と不安感がないまぜになっていました。「いけるの!? これ!?」っていう(笑)。

藤森慎吾
藤森慎吾

ーー藤森さんはオファーを受けた当初は、共演者との年齢のギャップも心配されていたということですが、今の雰囲気を見ているとみなさんと仲も良さそうですよね。

藤森:最初は若い人たちと話が合うのかシンプルに不安だったんですよ。でも、男性陣に関しては、サウナで打ち解けられたんです。2人ともサウナにすごく通っていたということだったので、「じゃあ、任せなさいよ」と(笑)。

Hina
Hina

ーーHinaさんはメインキャストの中では紅一点となります。

Hina:みなさんが演じられているキャラクターが全員個性的だったんですが、いつも明るく思いっきり役に入り込む様子を見ていて、頼もしかったです。私が演じるアコは、ほかのキャラクターと比べるともう少しクールなキャラクターだったので、多分みなさんと違う緊張がありました。

ーー本作は、白石監督ならではのフェイクドキュメンタリー的作風ということもあって、演技が普段の現場以上に難しそうです。

金子:フェイクドキュメンタリーではあるんですが、白石監督の求めるお芝居がしっかりあるので、最初は少し戸惑いました。自分の中だけでイメージしたミツルをやっても違うでしょうし。あと、やっぱりテンションを上げないとあの役はできなかったです。

一同:(笑)

藤森:金子くんのテンションは素晴らしかったよ。現場全体の雰囲気をすごく作ってくれたと思います。

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