『SHAMAN KING』人気エピソード「恐山ル・ヴォワール編」へ 話題の歌は流れるか?

 連載時からこの話の人気はとても高く、以前のアニメでは扱われなかったものの、放送終了後にはドラマCDとしてリリースされた。またその人気ぶりを象徴するのが、劇中でマタムネが詠む詩にまつわるエピソードだ。そのきっかけとなったのは、2010年3月にファンが劇中詩「恐山ル・ヴォワール」に曲を付け、初音ミクに歌わせた動画。すると2011年10月にこの楽曲を恐山アンナ名義で林原がカバーした動画がニコニコ動画で発表されたのだ。詳しい経緯は林原の当時のブログ(めぐさんより:恐山アンナ、「恐山ル・ヴォワール」を歌ってみたの林原的真相!)を確認してほしいが、「恐山ル・ヴォワール編」がファン・原作者・関係者にまで強く愛されていることがわかるはずだ。

恐山ル・ヴォワール 唄:恐山アンナ:https://youtu.be/nL-W1M0A05Q

 この「恐山ル・ヴォワール編」について、シリーズ構成を務める米村正二は『SHAMAN KING』公式アニメガイドで「全体の尺がキツキツななかで、たっぷり時間を取って丹念に描いているので、楽しみにしてほしいです」と力の入れようを語っている。また先述した通り今回のアニメスタッフの本作への思い入れは相当なもののようで、第5話「オーバーソウル!」では葉にとって初のオーバーソウル時に林原によるかつての主題歌「Over Soul」が挿入歌として流れてファンを驚かせた。となれば「恐山ル・ヴォワール編」では同様にこの「恐山ル・ヴォワール」が主題歌や劇中歌として流れるのを期待してもよいのではないか。そんな勝手な願望と共に、強さを支える精神面の話も醍醐味の『SHAMAN KING』らしさを如実に感じさせる「恐山ル・ヴォワール編」の初映像化を楽しむのもいいだろう。

■放送情報
『SHAMAN KING』
テレビ東京系6局ネットにて、毎週木曜17:55〜放送中
監督:古田丈司
シリーズ構成:米村正二
キャラクターデザイン:佐野聡彦
プロップデザイン:柴田ユウジ
美術監督:木村仁哉
美術設定:川口正明
色彩設計:大塚奈津子
撮影監督:川瀬輝之
編集:坂本久美子
音楽:林ゆうき
音響監督:三間雅文
音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:ブリッジ
(c)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

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