4クール連続ドラマ出演 『真犯人フラグ』でもキーパーソンの佐野勇斗、日曜日の顔に

佐野勇斗、日曜ドラマで立て続けにキーマン役

 その2年後、2020年には地上波ドラマでは自身初となる主演を『FAKE MOTION - 卓球の王将 -』(日本テレビ)で務め、『俺たちはあぶなくない~クールにさぼる刑事たち』(MBS)で鈴木伸之とW主演を務める。そして2021年、全話通して高視聴率を記録した『ドラゴン桜』では、桜木健二(阿部寛)の元教え子で東大を目指すも失敗し、自殺未遂をした米山圭太役でミステリアスな役を演じると、続く7月クールの『TOKYO MER ~走る緊急救命室』では、IT企業で働く東大生から一転、チームの空気を明るくする臨床工学技士・救命士のメカオタク、徳丸元一を演じた。臓器移植のために車よりバイクの方が早いと判断したり、山での失踪事件で、薬剤が切れてしまった別行動のチームにドローンで薬剤を届けたりと、「命を救うのは医者だけではない」縁の下の力持ちとして活躍した。

 ここまで見てくると、佐野の演じている役は、二面性がありながらも、根は良いやつであったり、はたまた、“The 愛されキャラ”だったりと「憎めない」役柄が多いことに気づく。だからこそ物語のキーパーソンとなり、視聴者の注目を浴びるのだろう。

 今回の『真犯人フラグ』でも、ハラスメント発言ギリギリの凌介(西島秀俊)の上司、太田黒芳春(正名僕蔵)に比べて、橘の親しげな部下とのやり取りからは、いい上司であることが伝わってくる。10月24日放送の第3話では、凌介と事件のことについて話す。橘の言及は嘘か本当か、彼は敵か味方か、今後のストーリーに大きな影響を与えることになるだろう。

 月曜日に向けた活力となるような日曜劇場と、休日だからこそハラハラとした感情を味わえる日曜ドラマ。まさに佐野が演じる「憎めない」役柄は日曜日のドラマに必要不可欠な存在であるだろう。

 最後に、ここまで佐野の俳優業について触れてきたが、佐野は、5人組ボーカルダンスユニットM!LKのメンバーでもある。M!LKは11月にメジャーデビューが決まっており、今後ますます勢いを増していくだろう。M!LKのコンセプトでもある「変幻自在」ぶりに目が離せない。

■放送情報
『真犯人フラグ』
日本テレビ系にて、 毎週日曜22:30~23:25放送
企画・原案:秋元康
出演:西島秀俊、佐野勇斗、芳根京子、 桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生、柿澤勇人、長田成哉、坂東龍汰、吉田健悟、小林きな子、森田甘路、竹森千人、BOB、青木瞭、中西美帆、渥美友里恵、町田愛、南彩加、遼太郎、原菜乃華、堀野内智、小林優仁、渋川清彦、深水元基、迫田孝也、丘みつ子、浜田晃、小松利昌、戸田昌宏、正名僕蔵、平田敦子、田中哲司、宮沢りえ
脚本:高野水登
演出:佐久間紀佳、中島悟、小室直子
音楽:林ゆうき、橘麻美
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/shinhannin-flag/
公式Twitter:@shinfla_ntv
公式Instagram:@shinhanninflag_ntv

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