『半妖の夜叉姫』殺生丸の行動の真相が明らかに 理玖は自己矛盾をどう解消?

『半妖の夜叉姫』殺生丸の行動の真相

 高橋留美子原作のアニメ『犬夜叉』の、殺生丸や犬夜叉の娘たちが活躍する『半妖の夜叉姫』弐の章。10月16日に放送された第27話「銀鱗の呪い」では、14年前に起きた出来事に関する謎が次々と明らかになった。

 時代樹に眠るりんを見守る殺生丸と邪見。2人はせつなが手にした“所縁の断ち切り”について語り始める。どうやら邪見は14年前から続く問題を、せつながその薙刀で解決してくれることを期待しているようだ。

 18歳で双子の娘、とわとせつなを産んだりん。犬夜叉と殺生丸が力を合わせて妖霊星を破壊した日も、彼女は出産後すぐに離れ離れになった2人の無事を祈っていた。しかし、弟・麒麟丸を滅ぼしかねない半妖の子を嫌う是露が接近。呪詛がかかった銀の鱗で全身を覆い、やがて死に至らしめる「銀鱗の呪い」をりんにかける。

 是露の目的は、殺生丸が森に隠したとわとせつなの居場所を突き止めることだった。呪いを解くには、是露を殺すしかない。だが是露は同時にりんと見えざる赤い糸で縁を結んでおり、是露の死はりんの死に直結する。為す術もなく邪見はとわとせつなの居どころについて口を破ろうとするが、娘を思うりんは身体を張って止めた。殺生丸の刀を自らの首に押し当て、命を張って子供を守ろうとする鬼気迫る表情が胸を打つ。あんなに幼かった少女が、すっかり“母の顔”になっている。

 そんなりんにかけられた呪いの進行を止めるため、殺生丸と邪見は彼女を時代樹の中に封印した。さらに殺生丸は麒麟丸と是露を倒しかねない(=りんが命を落とすことになる)、犬夜叉とかごめを黒真珠の中へ。一方、邪見は時代樹の精霊に従い、“夢の胡蝶”の蛹をとわと生き別れたせつなに宿した。時代樹によれば、せつなが夢と眠りを胡蝶に与え続けることでりんの時は確実に止まるという。これまでバラバラだったピースが、ようやく一つに繋がった。殺生丸は麒麟丸の片棒を担いでいるわけではなく、14年前からずっとりんや娘たち、そして犬夜叉やかごめのことも一人きりで守ってきたのだ。

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