『おかえりモネ』『ラジハII』でも活躍 山口紗弥加、姉御肌女優としてセカンドブレイク
山口紗弥加が綺麗すぎる。前シーズンに引き続き黒羽たまき役で出演する『ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系)の放送が開始し、その週の朝ドラ『おかえりモネ』にも新キャラクターとして出演していた山口。今、彼女のセカンドブレイクが起きている。
やっぱり青のスクラブ😏#ラジエーションハウス2 #ラジエーションハウスII #ラジハ2 #黒羽たまき #山口紗弥加 pic.twitter.com/kxGEtS2BvY
— 山口紗弥加 staff (@sayaka_flamme) October 5, 2021
もともと山口は、これまで数多くのドラマ作品に出演してきたバイプレイヤーとしても名高く知られている。1994年の『若者のすべて』(フジテレビ系)でドラマデビューを果たして以降、今日にわたって様々な作品で彼女の姿を見てきた。1998年には歌手デビューも果たすなど、キャリア前期はアイドル女優的な立ち位置で精力的な活躍をしていた。しかし、今となっては綺麗なお姉さんキャラが板につく(実際に相当綺麗なお姉さんの)山口だが、その女優人生は決して順風満帆といったわけでもなかった。
14歳で芸能界入りをした彼女は堀越学園に通い、若くしてショービズ世界の一員となった。しかし、先に触れたアイドル的なキャラクターがうまくいかず、バラエティに出演してもドラマスタッフから「使いにくい」など言われてしまう始末。多感な時期に方向性を見失ってしまったことで体調を悪くし、23歳頃には芸能界を引退しようと考えていたことを2015年8月放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)にて明かした。そして、最後の出演作として挑んだ2003年の野田秀樹による舞台『オイル』で改めて女優としての意欲を取り戻す。そしてその舞台を見た演出家の蜷川幸雄の目に止まった彼女は、彼が演出する『エレクトラ』(2003年)に出演。岡田准一、大竹しのぶが主演の同作で、大竹演じるエレクトラの妹役クリュソテミスを演じた。この時、練習中に蜷川の怒号や罵倒を浴びた経験に逆に吹っ切れて、精神的にタフになり、そのまま女優としての道を歩みことができたと、同番組にて語っていた。
そんな紆余曲折がありながらも、実際キャリア27年に及ぶ山口の出演作を見ると、ものすごい数のタイトルが並んでいる。先の“吹っ切れ”以降、連続テレビ小説『わかば』(NHK)や『14才の母』(日本テレビ系)、『ヤスコとケンジ』(日本テレビ系)など話題作に登場し、ゲスト出演なども重ねていった。2010年以降は『絶対零度〜未解決事件特命捜査〜』(フジテレビ系)や『TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜』(フジテレビ系)などに出演し、2015年に第一ブレイク期が訪れる。同年には『連続ドラマW スケープゴート』(WOWOW)、『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)、『ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜』(TBS系)、『リスクの神様』(フジテレビ系)、『コウノドリ』(TBS系)、『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(フジテレビ系)と、なんと6つの連ドラに出演。4月期には3本も掛け持ちしていたという、驚きのスケジュールである。しかも、どの作品でも正義感の強い、綺麗で芯のある“姉御肌”的なキャラクターを好演。それまで様々な役を演じ分けてきたバイプレイヤーの彼女が、ついに自分の十八番的な役柄にたどり着いた時期とも言えるだろう。