沢城みゆき、10年目の峰不二子への挑戦 「1回1回、楽しむ力を信じて」

沢城みゆきが語る峰不二子

脚本家によって雰囲気が変わる『PART6』

――最新作『ルパン三世PART6』ですが、沢城さんからお話できる範囲内で、ファンの皆さんに作品のアピールをお願いできますか。

沢城:今回は曇天のロンドンから物語がはじまる、ミステリー『ルパン三世』で、いつになくミステリアスな雰囲気をはらんでいます。イタリアの時(『PART4』)は色味自体が明るかったですが、それとは対照的になるロンドンが舞台のルパン三世を楽しみにして頂きたいです。主軸はシャーロック・ホームズ対ルパン三世というミステリーをベースにしたお話なのですが、合間に半分ほど入るオムニバスエピソードには名だたる脚本家の方が入って下さっていて、それぞれの作家の色のルパンってがもう本当に十人十色です。おもちゃ箱みたいなシリーズになっていますので、皆さん振り落とされないように……私は振り落とされちゃったんですけど(笑)、楽しんでいただければなと思います。メインのVS.ホームズで不二子は「ふーん、事情は分からないけど目的は一致しているから協力するわ」というプレーンな状態で現れるのですが、オムニバスの方では、この10年で見たこともないような不二子のお話があったりするので、そこでの役割は大きかったかなと感じています。

――4作目はイタリア、5作目はフランス、6作目はイギリスのロンドンと、シリーズごとに舞台が変わって雰囲気が違っているあたりも、ファンとしては毎回楽しいです。

沢城:そう思っていただけていたら嬉しいです。『PART4』ではレオナルド・ダ・ヴィンチが現代に蘇ってくるというファンタジックな話で、『PART5』はVS.ネット!SNS!という、まさに現代的なものとの対決でした。今回はミステリーをベースに、ちょっとファンタジックな『ルパン三世』なんですが、やっぱり新しいものを魅せようとするチャレンジングな姿勢が際立っています。

――『PART6』に参加されている脚本家の方々も、アッと驚くお名前ばかりで、ファンの皆さんの反響が楽しみですね。

沢城:まさに! まさにアッと驚く、ですよ! 私たちも毎回台本を開いて驚いていましたから。ちょっと椅子から落ちちゃうような……。“俺色にルパンを染め上げた”という方もいれば、“ルパン色に染まりに来た”という方もいらっしゃって、作家さんごとに取り組み方が違っている辺りも『PART6』で楽しんで頂けると思います。

■放送情報
『ルパン三世 PART6』
日本テレビ系にて、10月9日(土)よりスタート
※各局の放送日時は公式サイトにて
Huluほか配信サイトで配信予定
原作:モンキー・パンチ
(c)TMS・NTV
公式サイト:https://lupin-pt6.com/
公式Twitter:https://twitter.com/lupin_anime

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