山寺宏一、『なつぞら』に続き『おかえりモネ』でも本領発揮 声優スキルの披露も?
主人公・百音(清原果耶)が故郷の亀島へと帰り、新章「気仙沼編」へと突入した『おかえりモネ』(NHK総合)。百音は地域に根ざした気象予報士として、早速行動を開始。幼なじみであり、市役所で働く悠人(高田彪我)に観光課を訪ねる。ここで出会うのが、「気仙沼編」より登場となる観光課課長の遠藤だ。
遠藤を演じるのは、「七色の声を持つ」男こと、山寺宏一。声優、ナレーター、役者、タレントなど幅広く活躍し、日本エンタメ界にとって唯一無二の存在となっている。コメディからクール、ヒーロー、三枚目、そして人間以外まで、声優としての素晴らしさは誰もが認めるところだが、役者としても多くの作品で輝きを放っている。
連続テレビ小説への出演は、『半分、青い。』、『なつぞら』に続き本作が3作目となる。過去の2作品では、あくまでゲスト出演という形で出番は決して多くはなかったが、短い時間でも存在感は十分。日本のアニメーション黎明期を描いた『なつぞら』では、活動弁士・豊富遊声役として、劇中作品の『白蛇伝』において、僧侶の法海と、青年・許仙の2役を同じシーンで演じ分け、これ以上ないほど完璧な仕事ぶりを見せつけた。
『なつぞら』が声優としての仕事も存分に発揮した役柄だったのと同様に、本作でも本領発揮している点がある。それは、山寺が本作の舞台である宮城県出身であるということ。キャスト発表時も、「心のどこかで、いつかきっと宮城県舞台の朝ドラがあるのでは…と期待していたので、出演のオファーいただいたときは『待ってました!』とあまりの嬉しさに飛び上がりました」とコメントを寄せているが、その言葉どおりに第96話でさすがの東北弁を披露した。