『漂着者』女児失踪事件の真相が明らかに ヘミングウェイの「パンドラの箱」とは?

『漂着者』女児失踪事件の真相明らかに

 物語の進展とともに見過ごせないのは、ヘミングウェイの立ち位置に変化が生じたこと。「未来も過去も一つに見える」ヘミングウェイの能力はそれ自体善にも悪にもなりうるが、時に人の死をもたらす不吉さをまとっていた。それが払拭されたのは、ローゼンから離島“常世島”から海を渡ってくる預言者と14人の使徒のタネ明かしがされたこともあるが、シンプルに詠美の存在が大きい。ヘミングウェイが橋(橋本じゅん)に続いて佐々木を救った背後には詠美の働きかけがあり、善人キャラへの変化が終盤の展開にも影響している。

 詠美とヘミングウェイの関係については、ローゼンが口にした「邪気の中に巻き込まれるのは危険」という言葉と、ヘミングウェイが答えた「パンドラの箱は開けてしまいました」がヒントになりそうだ。忌まわしい運命が待ち受けているとしても、すでに後戻りはできない。一方、工作員が爆弾を持ち込み、東京の街にテロの警報が鳴り響く。「未来は変えられない。でも未来は選べるんだ」と総理大臣代理の藤沼(峯村リエ)は言い、ヘミングウェイは必死にペンを走らせる。預言者は日本を救えるのか。次週、その結末が明らかになる。

■放送情報
『漂着者』
テレビ朝日系にて、毎週金曜23:15~24:15放送
出演:斎藤工、白石麻衣、船越英一郎、リリー・フランキー、戸塚純貴、野間口徹、橋本じゅん、生瀬勝久、太田奈緒、隅田杏花、吉田志織、橋本じゅん
企画・原作:秋元康
脚本:神田優、ブラジリィー・アン・山田
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:飯田サヤカ(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)
演出:本橋圭太(アズバーズ)、山本大輔(アズバーズ)
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/hyouchakusha/
公式Twitter:@hyochakusha2021 (https://twitter.com/hyochakusha2021)
公式Instagram:@hyochakusha2021 (https://www.instagram.com/hyochakusha2021/)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる