『古見さん』“2番目の友達”が長名から万場木に 増田貴久の愛らしい心の咆哮も
よるドラ『古見さんは、コミュ症です。』(NHK総合)第2話では、人付き合いが苦手な古見硝子(池田エライザ)の友達作りがスタートする。それを手助けするのが古見の一人目の友達となった只野仁人(増田貴久)だ。
黒板での筆談シーンをメインに古見と只野がゆっくりと距離を縮めていく様子が描かれた前回だったが、第2話からは長名なじみ(ゆうたろう)や片居誠(溝端淳平)、万場木留美子(吉川愛)が本格登場する。
今回の実写化にあたって、原作からの細かいキャラ変更やストーリーの構成変更が見られる。まず、只野の幼なじみの長名。中性的な見た目とその中身に、驚異的なコミュニケーション能力は変わらずだが、時々垣間見せる変態性はカットされている。長名だけでなく、『古見さんは、コミュ症です。』にはそういったキャラが度々登場するが、言うまでもなく「NHKなんで」といった理由からだろう。
実は原作では古見の2番目の友達になるのは、この長名だ。小学校時代からの顔なじみだったが、長名でも唯一友達になれなかったのが古見。それから長名は嫌いというわけではないが古見に苦手意識を抱いてしまっていた。原作ではそこから長名が古見の面白さに気づき友達となるのだが、この実写版では只野が古見の代わりに友達になってほしいと頼み込み、長名から「友達って頭を下げてお願いして作るものなのかい?」と気づかされるのが大きく違っている。
「たぶん、友達って、作るものじゃなくて気づくと自然にそこにいるものなんですよね」
反省した只野が古見にそう告げるのは、Mr.Childrenの「名もなき詩」を彷彿とさせるセリフだが、ここを分岐点に物語は原作から少しづつ違ったストーリーを辿っていく。というのも、片居も万場木も原作ではもう少し後に登場するキャラだからだ。万場木に至っては、古見が2年生に進級してから登場する人物である。その万場木がこの実写版ではなんと古見の2番目の友達に選ばれている。