『D.P. 』でも話題、韓国の兵役の現実 ソン・ガン、キム・ソンホら旬な俳優のケースは?

チョン・ヘイン、ソン・ガンらの“兵役”は?

つい検索したくなる「俳優名+兵役」、気になるあの人は?

『海街チャチャチャ』(tvN公式サイトより)

 同じくNetflix配信中『海街チャチャチャ』で新たな魅力を振りまいている、キム・ソンホ(1986年5月8日生)も兵役済み。演劇界出身で、『キム課長とソ理事』『100日の郎君様』などを経て『スタートアップ:夢の扉』で一躍ブレイクを果たしており、今作では新規ファンを集めそうな勢い。

 検索といえば、『恋愛ワードを入力してください~Search WWW~』で注目されたチャン・ギヨン(1992年8月7日生)が8月23日に陸軍に現役入隊したばかりだ。『恋愛ワードを入力してください』でのキャリア女性ペ・タミ(イム・スジョン)の年下の恋人パク・モゴン役で見初めた人も多いはず。マ・ドンソク主演映画『ザ・バッド・ガイズ』やNetflix映画『甘酸っぱい』にも出演し、Girl's Dayのヘリと共演した『九尾の狐とキケンな同居(原題)』や、ソン・ヘギョ共演『今、別れている最中です(原題)』の日本上陸が待たれている。

 実は昨年7月にも、“今、波が来てる!”と直感した俳優が入隊する、という韓国エンタメ好き“あるある”に直面した。『ザ・キング:永遠の君主』でボディガードのチョ・ヨン役を好演していたウ・ドファン(1992年7月12日生)だ。クォン・サンウ主演『鬼手』、パク・ソジュン主演『ディヴァイン・フューリー/使者』といった日本公開映画でも強烈な印象を残していた彼。『マッドドッグ~失われた愛を求めて~』『偉大な誘惑者』でも知られ、現在、大作時代劇『私の国』が配信されており、爪痕はしっかり残していったよう。

 チャン・ギヨンやウ・ドファンからは「行ってきます」の直筆の手紙が公開されたが、かつては日本からも大々的なお見送りツアーが催されていたもの。現在は、コロナ禍でかなりひっそりとした入隊となってしまうのは一抹の寂しさがある。

『SEOBOK/ソボク』(c)2020 CJ ENM CORPORATION, STUDIO101 ALL RIGHTS RESERVED

 また、昨年8月には、アジアの人気俳優パク・ボゴム(1993年6月16日生)が文化広報兵として海軍に入隊したことも話題になった。コン・ユとの初共演映画『SEOSOK/ソボク』の人類初のクローン役も記憶に新しく、ドラマ『青春の記録』ではまさに兵役直前の若者の心情を反映させたボゴム。『恋のスケッチ~応答せよ1988~』『雲が描いた月明り』でスターとなった彼は、ソン・ヘギョ共演の『ボーイフレンド』がNetflixで配信開始されると総合TOP10入りするほど、その人気は健在だ。

次は誰が入隊するのか? 今後の動向に注目

 兵役問題といえば、決まって話題にのぼるBTS。2020年12月の兵役法改正案により、BTSは「大衆文化芸術分野の優秀者」にあたるとして「満30歳まで入隊を延期できる」ことになった。最年長のJIN(1992年12月4日生)は2022年12月まで入隊を延期できる。

『保健教師アン・ウニョン』Netflixにて独占配信中

 では、俳優で今後に注視したいのは誰かといえば、Netflix『スタートアップ:夢の扉』『保健教師アン・ウニョン』でトップスターの仲間入りを果たしたナム・ジュヒョク(1994年2月22日生)だろうか。Instagramのフォロワー数は1600万人超え。「Dior(ディオール)」の顔としても活躍中で、グローバルなファッションアイコンになりつつある。韓国版『ジョゼと虎と魚たち』が10月29日に日本公開を控え、『ミスターサンシャイン』『お嬢さん』のキム・テリと共演するとされる次回作『二十五、二十一(原題)』も期待大。

『Sweet Home -俺と世界の絶望-』Netflixにて独占配信中

 さらに、『わかっていても』『Sweet Home -俺と世界の絶望-』『恋するアプリ LoveAlarm』など“Netflixの息子”の異名をとり、Instagramフォロワー数は1000万人を超えたブレイク俳優ソン・ガン(1994年4月23日生)。パク・ミニョンとの共演作が決まり、ノリにノっているところだがリミットは近づいている。

 もう1人、『ホテルデルーナ ~月明かりの恋人~』チョンミョン役に続き、『Sweet Home-俺と世界の絶望-』の冷静沈着なウニョク役で知られたイ・ドヒョン(1995年4月11日生)も、まだこれから。第57回百想芸術大賞 TV部門新人俳優賞を受賞した『18アゲイン(原題)』、主演ドラマ『五月の青春(原題)』ほか、数学の天才を演じるという2021年下半期のtvNドラマ『メランコリア(原題)』で日本でもブレイク目前だ。

 そのほか、『ヴィンチェンツォ』のハンソ役で人気となったクァク・ドンヨンや、『女神降臨』のASTROチャ・ウヌ、『Girls Planet 999:少女祭典』でプラネットマスターを務めているヨ・ジングと、最近特に気になる3人はいずれも1997年生まれで、まだまだ何かしらの大仕事を考えているはず。 

 近年はケーブルテレビやDVDレンタルに加えて、NetflixやU-NEXTなど各配信サービスのおかげで、不在の期間であっても彼らの過去作を存分にチェックできるようになった。この状況をありがたいと思うと同時に、ひとまわり成長して“無事に”戻ってきた彼らが、『太陽の末裔~Love Under The Sun~』のソン・ジュンギや『サイコだけど大丈夫』のキム・スヒョンなどのように、代表作となる作品に恵まれることを期待したい。

■配信情報
Netflixオリジナルドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』
Netflixにて独占配信中
(c)Blackaura

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