岡山天音主演で『笑いのカイブツ』映画化決定 “伝説のハガキ職人”の半生を描く

岡山天音主演『笑いのカイブツ』映画化

 岡山天音主演でたツチヤタカユキの青春私小説『笑いのカイブツ』が映画化されることが決定した。

ツチヤタカユキ『笑いのカイブツ』(文春文庫)

 cakesでの連載から、2017年に書籍化された原作小説は、“伝説のハガキ職人”と言われたツチヤの類まれな半生を描いた実話の物語。15歳から6年もの間、大喜利番組のレジェンドになるまで気が狂うほどにボケを生み続け、ついにレジェンドになったツチヤ。切望した称号を手にしても彼の日常は何ら変わらず、21歳で漫才劇場の作家見習いになるも、純粋に笑いを追求するだけでは生きていけない大人の社会に負けた。その後、ハガキ職人として数多くのラジオ番組に投稿し、“伝説のハガキ職人”と言われるまでに。25歳のとき、尊敬する芸人からラジオを通して「ツチヤとネタを作ってみたい」と声をかけられ、夢のような気持ちで上京するが……。

 小説の著者であり、笑いに人生を懸けた主人公のツチヤタカユキを、本作が単独主演映画2本目となる岡山が演じる。岡山は以前よりラジオを通してツチヤの存在を知っていたことを明かし、「そもそもラジオのヘビーリスナーだった自分にツチヤタカユキ役のお話が来たことにも不思議な感慨を覚えております。映画を通し、ツチヤと皆様の間に、ほどけない繋がりが結ばれます様、精一杯楽しもうと思います」と意気込みを語っている。

 監督を務めるのは、井筒和幸監督作『ゲロッパ!』の現場から助監督のキャリアをスタートさせ、その後、中島哲也や廣木隆一などの助監督を務めてきた滝本憲吾。ドラマ『鈴木先生』(テレビ東京系)や『女はそれを許さない』(TBS系)、『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(WOWOW)など数多くのドラマの演出を務めてきた滝本の映画監督デビュー作となる。

 本作の映画化にあたって原作者のツチヤは、「死にたくてたまらなかった、あの日の夜。同じように、死にたい夜を、過ごしている奴らが、居るような気がした。僕は、そいつらのための、小説を書く事にした」と執筆当時の心境と生きる支えとなった言葉を振り返っている。

 本作の撮影は今夏に開始、劇場公開は2022年を予定している。

コメント

岡山天音

舞台となる大阪には、昔から思い入れがあり、今回、カオス極まるその地で撮影に臨める事を嬉しく思います。
そもそもラジオのヘビーリスナーだった自分にツチヤタカユキ役のお話が来たことにも不思議な感慨を覚えております。僕の元へ来たツチヤと共に、大阪の街で生き延びようと思います。
映画を通し、ツチヤと皆様の間に、ほどけない繋がりが結ばれます様、精一杯楽しもうと思います。

原作者:ツチヤタカユキ

25歳。
東京から大阪に帰る僕に、あの人は、こう言った。
「大阪に帰ったら、小説書けよ。お前なら書ける」

27歳。
笑いを辞める事を、あの人に伝えた。
言われた言葉は、再び、
「私小説を書けばいいよ。お前なら書ける」

人生の全てをぶっ込んだ笑いを失った僕に、残ったのは、その言葉だけだった。
死にたくてたまらなかった、あの日の夜。
同じように、死にたい夜を、過ごしている奴らが、居るような気がした。
僕は、そいつらのための、小説を書く事にした。

あなたが「死にたい」と思って過ごす、そんな夜に、この映画を捧ぐ。

滝本憲吾監督

カイブツと呼ぶなら呼べばいい
破壊なくして創造なし 
そんな一人の人間の物語です。
是非とも映画館で笑ってください。

■公開情報
『笑いのカイブツ』
2022年公開
主演:岡山天音
監督:滝本憲吾
原作:ツチヤタカユキ『笑いのカイブツ』(文春文庫)
企画・制作:アニモプロデュース



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