夏帆、スカート 澤部渡、長濱ねるら著名人が『子供はわかってあげない』に絶賛コメント
8月13日にテアトル新宿にて先行公開、8月20日より全国公開される上白石萌歌主演映画『子供はわかってあげない』に著名人が絶賛コメントを寄せた。
本作は、「マンガ大賞2015」で2位にランクインし話題を呼んだ、田島列島の長編デビュー作を、『南極料理人』『横道世之介』『モリのいる場所』などで知られる沖田修一監督が映画化したもの。
もうすぐ夏休みのある日、高校2年の美波は水泳部の練習中に、ちょっと変わった書道部員のもじくんと学校の屋上で運命的に出会い、思いもよらない父親探しの旅が始まる。初めての恋、秘密の家族など、様々な出会いで美波は成長していく。
主人公の美波を上白石が演じ、細田佳央太が相手役を務めるほか、豊川悦司、千葉雄大、斉藤由貴、古舘寛治らが脇を固める。
コメントを寄せたのは著名人21名。夏帆、スカートの澤部渡、長濱ねるらが本作を絶賛している。
コメント
今祥枝(ライター・編集者)
スカッと抜けた青い空に白い雲、輝く水のゆらめき。縁側と畳に虫の声。閉塞感のある日々の中で、スクリーンにぱっと広がる”夏”が五感に訴えてくる映画の肌触りが、なんとも心地よい。太陽みたいにまぶしい青春にときめきながら、おかしくて切ない父娘のひと夏の物語に胸の奥がぎゅっとなる。夏映画の醍醐味を満喫。
宇野維正(映画ジャーナリスト)
劇中で起こる出来事のささやかさに対して、作品が長いと感じる人もいるかもしれない。 でも、夏休みは長いから夏休みなのであり、高校2年生の夏休みに起こる出来事に重大じゃないことなんてないのだ。
大下ヒロト(俳優)
主人公の朔田さんが、ホップステップジャンプで会いたい人に、会いに行く。今、目の前にいる人に気持ちを伝える。そんな話。こんな時代だからこそ?いや、どんな時代でも、これに尽きると思った。
街の中でたまに聞こえてくる誰かと誰かの少し変な会話に、ふと笑ってしまう時がある。沖田監督の映画は、あの感覚の連続で、たまらない。
おほしんたろう(芸人)
プール! 風鈴! 海! 人ん家で飲む冷たいお茶! etc! 夏の魅力全部入りの映画です。加えて主人公二人の魅力がすごい!屋上で出会った二人が階段を降りてきたときにはもう大好きになっていました。めちゃくちゃ暑い晴れた日に映画館で観て、友達とアイス食べながら感想を言い合って歩きたい。な!
折田侑駿(文筆家)
どうにもシリアスになりがちな2021年、夏──。ここに、この夏を爽やかに迎えられる映画がある。したたる汗、鼓動にも似た潮騒、プールサイドのあのにおい、そこにあるのは誰かの面影。どこか懐かしいけれど、これは〈いつかの夏〉じゃない。この映画とともに、〈あなた/わたしを変える夏〉がやってくる。
夏帆(女優)
大好きな田島さんと沖田さんそして上白石萌歌さん(どの表情も美しかった...)
原作ファンとしても、もうありがとうございますと嬉しくなるような作品でした。
今年は夏を純粋に感じることができるのかなって少し寂しく思っていたけど、画面越しからふわっと心地よい夏が流れ込んできて、ああ、もういつまでも見つめていたい、終わってほしくないと、わたしにとって愛おしい夏の映画になりました。
澤部渡(ミュージシャン・スカート)
私の中にいる面倒くさいタイプの原作ファンが「あのシーン、セリフがないなんて」とか言い出すけど、それでもひと夏のふたり、そして家族を捉えた物語として、映画として、これ以上ないほどに「子供はわかってあげない」だった、と思っている私もいます。書道教室で並ぶ門司くんと朔田さん、浜辺を歩く父と朔田さん、気まずそうな二人が不思議と心地よく描かれていて胸に響きました。
SYO(映画ライター)
沖田修一監督作品史上、最も泣いた。彼は悩める少女も控えめな少年も、迷子の大人も、どんな人でも包み込んで、笑顔で救ってしまうんだな。ずるいや。
願わくば、この世界で暮らしたい。彼らのことをずっと見守っていたい。この夏が過ぎても。
新谷里映(ライター)
いいなぁ、このヒロインの何とも言えないマイペースさ!登場するキャラクターもそれぞれにマイペースさがあって、そのなかで十代でしか経験できないひと夏の青春がしっかり描かれている。夏休みを終えて“なんか変わった?”という変化を、成長を、とても爽やかに力強く演じた上白石萌歌、スゴい!
高山エリ(スタイリスト)
誰かにあいたくなって
誰かをおもいやれることが尊くって
笑ってちょっぴり泣いちゃいました。
わたしはこの作品がすきです。
月永理絵(エディター&ライター)
刹那的な夏、とはちょっと違う。
成長の夏、ともやっぱり違う。
何も起きないようでいて、何かとんでもないことが起こっている。
だけどいったい何が起こっているのかはわからない。
そんな奇妙な夏休み。
終わらないおしゃべりと遊びの時間。
退屈さをまとった不思議な躍動感に、気づけば夢中になっていた。
夏休みが終わり、彼らの何が変わったのか、あるいは何も変わらないのか。
答えはわからぬまま、ぐんぐんと走り抜ける彼女の背中を、カメラと共に追いかけたくなった。
長濱ねる(タレント)
ぼーっと海を眺めていた夏休み、澄み切った真っ青な匂い、煌めく水面、ジリジリとうるさい蝉の声。あー! あの頃が愛しい……! ニヤニヤと観ていたのに知らぬ間に頬が濡れていた。完全にやられました。この夏を越えてずっと抱えて持っていく、最高に特別な映画です。それから美波ちゃんが終始尊い……!
南無阿部陀仏(音楽家)
熱々のたこ焼きと、甘いシュークリームを交互に食べてる感じがして、この映画を観ると身体がポカポカするような感覚になります!
男女の出会い、夏の部活動、人と人との繋がり、素直になる強さ、どの場面も必ず身体と心を鷲掴みにされる何かがあります。
この夏、劇場で自分の肌で感じてほしいです!
長谷川美月(モデル)
みなみちゃんから見た景色、想い、感情が率直に伝わってくる作品。
みなみちゃんの何かひとつに対する思いは本当に強くて、
趣味であるアニメをはじめ、"お父さんに会いたい"って気持ちからの行動力もすごかったし、私自身も背中を押される場面がたくさんありました。
同じような年の登場人物の子達が、何かに奮闘する姿は見ていて勇気をもらえます。私ももっと頑張らなきゃー! と思えた2時間半でした。
パンサー 菅良太郎(芸人)
原作から大好きな作品。
青春映画。こんな10代を過ごしてみたかった。僕の大好きな夏が画面から溶けて溢れ出していました。
爽やかで、それでいて切ないあの夏の感じ。麦茶片手に見てください。最高です。
一見すると意味のない間も意味のない会話も、全て心地よいという意味がある。凄い経験でした。
ヒコ(ブロガー)
夏の記憶というのは、優れたエンターテイメントによって影響され、書き換えられていくものなのかもしれない。この映画に刻まれた感情は、わたしのオリジナルな夏の記憶ではない。それでも、これはたしかにわたしの夏の思い出なのだ!と胸を張りたい気持ちになるのです。あぁ、誰かに影響されていくことの素晴らしさよ。
降矢聡(Gucchi’s Free School主宰)
青春映画が尊く儚いのは、子供でも大人でもない、束の間の許された時間が描かれているからだ。
そんな特別な時間が流れるひと夏を「大人のような子供たち」と「子供のような大人たち」が目一杯に呼吸する。
夏の空気で深く膨らむ胸の高鳴る期待とざわめきこそが『子供はわかってあげない』の青春の形だ。
松丸千枝(「装苑」編集部)
誰かが誰かの大切な存在になるときの、確かなエネルギーが夏の景色にきらめいている。その光は画面を飛び出し、心に消えない跡をつけた。小さな力だって懸命に使えば、明日がよくなるかも……と。無力感に打ちひしがれそうな大人も観て!美波ともじくんのかっこいい"魔法"に一緒に照らされましょう。
Yaffle(音楽プロデューサー)
どこか奇妙で歪な、だからこその温かくて美しい輝き、永くは続かないかもしれないけどその一瞬を切り取っている作品。描かれている人たちは皆とても瑞々しくて、でも人間臭い。常に正しく善くなくてはいけないのではないかと思っている人たちに見てほしい。生きてみるのも良いもんなんだなと思わせてくれました。
矢部紗耶香(編集・ライター)
遊び心とユーモアがたっぷり詰まっていて、全セリフ、全シーンが心地よくて愛おしい。ひと夏の出来事を通して生まれた感情とラストに、思わずほろりと涙が出ました。
沖田修一監督のなかで1番フレッシュで、1番瑞々しい映画だと思います。
山岸聖太(映像ディレクター)
嘘くさい青春映画は見ていて地獄の苦しみがありますが、この映画は本当にもう気持ちがいい。楽しい。美波と門司くんを心から応援してしまう。そして美波のお父さんたちがまた愛おしい。孤独、距離感、可笑しみ、宗教、モルタル、告白、夏!全部がたまらなく痛快な映画でした。沖田さん最高です。
■公開情報
『子供はわかってあげない』
8月13日(金)テアトル新宿先行公開
8月20日(金)全国公開
出演:上白石萌歌、細田佳央太、千葉雄大、古舘寛治、斉藤由貴、豊川悦司
監督:沖田修一
脚本:ふじきみつ彦、沖田修一
音楽:牛尾憲輔
原作:田島列島『子供はわかってあげない』(講談社モーニングKC刊)
企画・製作幹事:アミューズ
配給:日活
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
(c)2020「子供はわかってあげない」製作委員会(c)田島列島/講談社
公式サイト:agenai-movie.jp
公式Twitter:@agenai_movie