ソニー、Crunchyrollの買収完了 アニメファン重視したサービス提供へ
ソニーグループ株式会社の傘下であるFunimation Global Group, LLC(以下、Funimation)が、アニメ事業「Crunchyroll(クランチロール)」の運営会社・Ellation Holdings, Inc.の買収を完了した。
Crunchyrollは、500万人以上のSVODサービス加入者を有し、成長を続けているアニメの DTC(Direct to Consumer)サービス。200以上の国と地域で1億2千万人を超える登録ユーザーに対し、AVOD、モバイルゲーム、マンガ、イベント、キャラクターグッズ、配信サー ビスを提供している。
Sony Pictures Entertainment(SPE)と株式会社アニプレックス(ソニーグループ株式会社の完全子会社である株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの完全子会社)の合弁会社Funimationは、昨年12月に1222億円でCrunchyrollを買収。今回の買収はその際に発表した確定契約に基づいて行われたもの。本取引の対価は11.75億米ドル(約1,300億円)で、今後一定の運転資金その他の調整を行う。
本取引により、FunimationおよびCrunchyroll、それぞれのコンテンツパートナーが利用できる配信網が拡大し、アニメファンを重視したサービスをより広く提供することが可能となるようだ。
コメント
吉田憲一郎(ソニーグループ株式会社 会長 兼 社長 CEO)
Crunchyrollがソニーグループの一員となることを大変嬉しく思います。アニメは急速に成長 している領域であり、世界中の視聴者を魅了し、感動を与えています。CrunchyrollとFunimationの連携により、アニメコミュニティの中心であるクリエイターやファンにさらに近づくことができます。アニメを通して、世界を感動で満たす、一層素晴らしいエンタテインメントを提供していきたいと思います。
トニー・ヴィンシクエラ(Sony Pictures Entertainment Inc.会長兼CEO)
Crunchyrollは、Funimation 及び、我々の素晴らしいパートナーであるアニプレックス、SMEJ を含むソニーグループの既存のアニメビジネスに多大な価値をもたらします。CrunchyrollとFunimation により、ファンに向けて究極のアニメ体験を生み出し、パートナー、パブリッシャー、そして才能溢れるクリエイターが優れたコンテンツを世界中のファンに届けられるようユニークな機会を提供することに尽力していきます。Crunchyrollが加わることにより、これまでにないようなサービスをアニメファンに提供し、劇場、イベント、ホームエンタテインメント、ゲーム、ストリ ーミング、テレビ放送など、あらゆるプラットフォームを通じて、ファンがどの場所でも好きな方法でアニメ体験を楽しむことが可能になります。我々は統一感のあるアニメサブスクリプションを通じた顧客体験創出に向けた取り組みを加速していきます。