『ボクたちはみんな大人になれなかった』11月5日よりNetflix配信&劇場公開 ビジュアルも

 Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』の本ビジュアルが公開され、全世界配信と同日の11月5日より、シネマート新宿、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほかにて劇場公開されることが決定した。

 本作は、2016年に初版が発行された、燃え殻によるデビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮文庫刊)を映画化するもの。物語は、ある朝の満員電車の中で、昔フラれた大好きだった彼女に間違えてFacebookの友達申請を送ってしまった主人公ボクの混沌とした1日から始まり、過去と現在がSNSが繋がっていく。

 森山未來が主演として、昔の大好きだった彼女にSNSを介して再会してしまう主人公ボクこと佐藤を演じ、本作が映画監督デビュー作となる森義仁がメガホンを取った。

 公開された本ビジュアルでは、青春時代を過ぎた40代の佐藤が切り取られ、「あの時も、あの場所も、あの人も、すべてがいまの自分に繋がっている」というコピーが綴られている。

 また、主人公・佐藤を演じる森山以外のキャストも発表。主人公の忘れられない初恋の人である、ヒロイン・かおりを伊藤沙莉が演じていることが先週8月2日に明らかになったほか、失恋を引きずる佐藤の目の前に現れる謎の美女・スーをSUMIRE、約20年間ともに働き、貧乏な頃から同じ釜の飯を食う関口を東出昌大、佐藤と関口の長年の上司を萩原聖人、密かに佐藤に思いを寄せる七瀬を篠原篤が務める。加えて、映画オリジナルキャラクターで、2015年の40代になった佐藤の恋人・恵を大島優子が演じる。

 そのほか、佐藤が務めるテレビのテロップ制作の会社がレギュラーで請け負っていたご長寿番組で長年司会者を務めたベテランタレントにラサール石井、その番組制作のバブルの名残を感じさせるプロデューサーに高嶋政伸が抜擢。さらに、原作で「東京という街に心底愛されたひと」と題して時代の荒波の中でしぶとく生き残り続ける実業家・佐内慶一郎を平岳大、「東京タワーって、スカイツリーよりエロいから好き」と物憂げに話す、パーティで出会ったグラビアアイドルを片山萌美が演じる。

 森山、伊藤、萩原、大島、東出、SUMIRE、篠原からはコメントが寄せられている。

コメント

森山未來

歳を重ねる中で、どこかに何か落としものをしてしまうことは誰しもが経験すること。
何かを落としてしまったことに向き合う、もしくは向き合うことから逃げて、何かしらの折り合いをつけられることを「大人」と呼ぶのだとすれば、この映画の主人公である「ボク」は本当に「大人」にはなれなかったのか。
落としものをしてしまったことによって生まれた痛みを抱え続けるからこそ、人の痛みをわかってあげられる。そのことを「大人」だと呼ぶのだとすれば、「ボク」は「大人」なのかもしれない。
「大人」になるのは悪いことだけではない、と考えていた時間でした。

伊藤沙莉

この作品のかおりという女性は正直、今までで一番悩み、葛藤とともに生きた役でした。
佐藤が掴みきれなかった女性がその状態のまま描かれているということで、本当にヒントが少ない状態だったからです。
だけど、だからこそ、私なりのかおりを、私なりの答えを出したいと密かに思っていました。
それを監督や未來さんを始め、皆で意見やアイデアを出し合って作り上げた時間はとても濃厚なものでした。
この大好きな作品に携われたこと、かおりを生きれたことは人間、役者伊藤沙莉にとってとても貴重で有り難いものだったと思っています。
この作品を沢山の方に観て頂きたいですし、その沢山の方の胸がギュウってなる気がして、とても楽しみです。

萩原聖人

大人になりたくてもなれない人、大人になりたくないのになってしまった人、そんな人達が集まって作った作品なんだと思います。
だから、なろうがなるまいがどっちでもいいんです。
そう言うことです。
僕自身はどっちかよく分かりませんが、作中に生きてる人達もきっとそうです。
そう言うことなんです。

大島優子

“あの時のあなた”は、切り取った一枚のポストカードのように記憶に残り、思い出に変わっていく。
“あの時の感情”は、身体に刻みこまれているかのように、鮮明に想い出す。
現在はやがて過去になり、普通に歩んでいく。

東出昌大

もう10年以上会っていない友人との最後の挨拶は「さようなら」じゃなく「またね」だったように思う。
歪で曖昧で、劇的でもないけれど、過ぎ去った掛替えのない日々を愛でる映画になっていると思います。

SUMIRE

本作の台本を読んで、想っている人と実らなかったり仲間といる楽しさ、青春というモノを思い出しました。
そんな昔を懐かしむ自分がいたことで、シーンの中ではスー役としても甘酸っぱい思い出や人と人とのつながり、思いやりをより強く感じられた作品です。
どこかに自分を重ねたり、あるいは懐かしい気持ちになるシーンがあると思うので、観ていただく皆さんにとって心温まる作品でありますように。

篠原篤

七瀬の抱いた感懐とその眼差しは、僕にも覚えがあるものでした。
どうしようもなくて、照れ臭くて、嬉しくて、苦しくて、不安や孤独がいっぱいに詰まったごった煮みたいなあの想いが、今となってはとても愛おしいです。

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■公開・配信情報
Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』
11月5日(金)より、シネマート新宿、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほかロードショー、Netflix全世界配信開始
出演:森山未來、伊藤沙莉、東出昌大、SUMIRE、篠原篤、平岳大、片山萌美、高嶋政伸、ラサール石井、大島優子、萩原聖人
原作:燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮文庫刊)
監督:森義仁
脚本:高田亮
音楽:tomisiro
制作担当:栗林直人
エグゼクティブ・プロデューサー:坂本和隆
プロデューサー:山本晃久
アソシエイト・プロデューサー:近藤多聞
ライン・プロデューサー:保中良介
配給:ビターズ・エンド
2021/124分/カラー
(c)2021 C&I entertainment
公式サイト:bokutachiha.jp

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