伊藤沙莉が明かす、『ステップ』飯塚健監督との信頼関係 「作品を重ねれば重ねるほど緊張する」

伊藤沙莉が明かす、『ステップ』飯塚健監督との信頼関係 「作品を重ねれば重ねるほど緊張する」

 『幼な子われらに生まれ』『泣くな赤鬼』など、続々と映画化される重松清による同名小説を原作とした、映画『ステップ』に出演している伊藤沙莉。本作は山田孝之を主演に迎え、結婚3年目にして30歳の若さで妻に先立たれた主人公・健一(山田孝之)が、その一人娘である美紀(※中野翠咲、白鳥玉季、田中里念の3名が美紀の成長過程を演じる)を育てていくなかで、彼自身も成長していくヒューマンドラマだ。

 この作品で伊藤は、美紀の通う保育園の先生・“ケロ先生”を演じている。メガホンを取った飯塚健監督作品の常連俳優であり、健一親子が上る重要な一つの“ステップ”的ポジションを担った彼女に、自身の演技観や、飯塚監督との関係性や撮影秘話について話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

現場にいた子たちに、“ケロ先生”にしていただいた


ーー今回の役を引き受けたのは、どういう流れでなのでしょう?

伊藤沙莉(以下、伊藤):だいぶ前からこの脚本を読ませていただいていて、飯塚監督さんと「やるなら、ケロ先生だよね」と話していたので、絶対にやりたいと思っていました。それからしばらく時間が経って、やっと出演できる時がきて。ケロ先生のことはずっと頭の片隅にあったので、お話がきて、最終決定が下ったときは嬉しかったですね。

ーー伊藤さんの登場シーンは愉快な時間が続きますが、実際の現場はどうでしたか?

伊藤:本当に保育園のようでした。美紀(中野翠咲)ちゃんをはじめ、みんなが「ケロ先生!」と呼んでくれて、カットがかかっても、子どもたちみんなと遊んだりできました。抱きついてくれたり、「これ見て~」「あっち行こう~」「遊ぼうよ〜!」と誘ってくれて。そういう時間があったからこそ、私はケロ先生としてあの場にいることができたんだと思います。あの場にいた子たちに、ケロ先生にしていただいたと感じてます。

ーーあえて交流の時間を設けたりも?

伊藤:あえてというよりも、気がつけばみんなが寄って来てくれる感じでした。私が演じたケロ先生が登場するのは保育園のシーンだけなので、撮影日数は3日間くらいだったんですが、ほんのちょっとでも時間があれば、みんなが寄ってきてくれて。最後のお遊戯会のダンスをみんなで練習したのも、すごく幸せな時間でした。あと、やっぱりみんなまだ小さな子どもで、いつどのタイミングで「ん〜」ってぐずっちゃうか分からなかったので、そこは一日一日、丁寧にやっていきましたね。

ーー演技経験がほとんどない子どもたちとだからこそ、生まれる面白さもありそうです。

伊藤:みんなありのままでいたのですが、美紀ちゃんに関しては、私が抱っこするシーンで、翠咲ちゃんが実際に寝なきゃいけなくて。本当に寝ているのとそうでないのとでは、体重のかかり方がまったく変わってきて、手のだらんとした感じとか、無意識な状態での筋肉の使い方も全然違ってくる。そこで寝てもらうのが大変でしたね。目をつぶって寝たふりをするだけだと、まぶたがピクピクしたりもしちゃうので、一度目が覚めちゃって「もうダメだ」となったり、監督がこだわり抜いて2日間くらいかけて撮りました。

ーー“寝待ち”みたいな(笑)。

伊藤:そうですね(笑)。結局2日目には、めちゃくちゃ遊ばせて、銭湯に行って、ご飯を食べて、一日をきちんと終えて、それで最終的に私の腕の中で寝ましたね(笑)。

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