『ボイスII』初回から恐怖全開 真木よう子演じる橘、いきなりの黒幕登場で迎えた別れ

『ボイスII』初回から恐怖全開の内容に

 「人生は選択の繰り返しだ」。主犯を名乗る男の言葉。重藤か、大樹かーー樋口の頭に、2人の姿がよぎる。重藤のタイムリミットに間に合うのは樋口しかいない。樋口は、すぐさま重藤のもとへ向かうことを決断する。重藤の監禁場所に到着した樋口と石川。間に合ったはずだった。しかしそこにいたのは、変わり果てた重藤の姿。まるでゲームを楽しむように、残忍な罠が仕掛けられていた。

 橘の耳には、重藤の生きようとする姿、生きたい理由、命の終わりを悟って言い残した言葉が聴こえていた。重藤が迎えたむごたらしい最期を目の当たりにし、立ち尽くすECUのメンバー。声にもならない橘の悲しみが、大粒の涙となって溢れ出す。魂が抜けてしまったかのように、その瞳は光を失っていた。

 重藤殺害現場の近くで聞こえた爆発音。駆け付けた樋口の前に燃えさかる炎が立ちはだかり、その向こうでは白塗りの男が優雅に、されど不気味に舞っていた。流れる歌曲は、これまでの出来事がすべて幻だったかのように時を止める。

 「人生は選択の繰り返し」ーー仲間を救うことができず、最愛の息子は今まさに命の危機にさらされている。窮地に立たされた樋口の姿を、白塗りの男は楽しんでいる。ラストシーン。怒りか覚悟か、銃を構えた樋口の咆哮にこの身が震えた。

 「ようこそ、こちら側に」。次週予告も、不穏な気配が漂う。白塗りの男と不気味な女の狙いはなんなのか。今夏、2年ぶりに帰ってきた『ボイス』から、もう目が離せない。

■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。Twitter

■放送情報
『ボイスII 110緊急指令室』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜放送
出演:唐沢寿明、真木よう子、増田貴久、宮本茉由、中川大輔、藤間爽子
原作: Based on the series “Voice”,produced and distributed
by Studio Dragon Corporation and CJ ENM Co., Ltd,and written by Jinwon Ma.
脚本:浜田秀哉
音楽:ゲイリー芦屋
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:尾上貴洋、能勢荘志、戸倉亮爾 (日テレアックスオン)
演出:大谷太郎、久保田充、西村了(日テレアックスオン)、茂山佳則(日テレアックスオン)
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/voice2/
公式Twitter:@voice_ntv
公式Instagram:@voice.ntv

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