猫のピートに助演俳優賞を! 『夏への扉』は山崎賢人×清原果耶の共演作として必見

山崎賢人×清原果耶共演の『夏への扉』に注目

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、猫アレルギーだけど猫好きな大和田が『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』をプッシュします。

『夏への扉』

 1956年にアメリカで発表されて以来、SF小説として世界中で人気を誇るロバート・A・ハインラインの『夏への扉』を初めて実写映画化した本作。孤独な科学者・高倉宗一郎が、騙され奪われた研究の結晶ともいえるロボットや会社、大切な人を30年の年月を超えて取り戻しにいく。

 監督を務めたのは、『思い、思われ、ふり、ふられ』『きみの瞳が問いかけている』『坂道のアポロン』など、これまで多くの恋愛・青春ジャンルの作品を手がけ、鮮明な映像演出によって観客を魅了してきた三木孝浩。本作では、『管制塔』で主演を務めた山崎賢人、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』に出演した清原果耶とそれぞれ再タッグを果たした。

 将来を期待される科学者の高倉宗一郎(山崎賢人)は、亡き養父である松下(眞島秀和)の会社で研究に没頭していた。早くに両親を亡くしずっと孤独だった宗一郎は、自分を慕ってくれる松下の娘・璃子(清原果耶)と愛猫ピートを、家族のように大事に思っていた。しかし、研究の完成を目前に控えながら、宗一郎は罠にはめられ、冷凍睡眠させられてしまう。目を覚ますと、そこは30年後の2025年の東京、宗一郎は研究も財産も失い、璃子は謎の死を遂げていた。失って初めて、璃子が自分にとってかけがえのない存在だったと気づく宗一郎。人間にそっくりなロボット(藤木直人)の力を借り、30年の間に起こったことを調べ始めた宗一郎は、ある物理学者にたどり着く。驚きの事実を知った宗一郎は、璃子を救うために再び1995年へと時を超える。

 数々の実写映像作品で主演を務めてきた山崎。そして相手役には、現在放送中の朝ドラ『おかえりモネ』(NHK総合)で主演を務める清原が抜擢された。若手俳優の中でも実力のある2人が揃い、そしてもう一人(一匹)、彼らの相棒となったのが、劇中で宗一郎が飼う猫のピートだ。ピート役は厳選なるオーディションから、寄りの表情担当・パスタちゃんとアクション担当のベーコンちゃんが選ばれ、それぞれ分担して撮影に挑んでいる。ピートは本作ではとても重要な役割を果たしており、そのキャラクターへのこだわりには納得だ。

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