『東京リベンジャーズ』アっくんがタケミチと果たした約束 磯村勇斗の“完全再現”にも期待大
原作コミック、アニメ、実写映画のコラボポスターが7月1日から渋谷をジャックするイベントが発表された『東京リベンジャーズ』。すでに多くのファンを獲得している本作だが、7月9日からの実写映画公開に向けて、さらに人気が加速していきそうだ。
各配信サイトでもランキング1位を記録しているアニメは第11話までの放送を終えた。「愛美愛主」と「東京卍會」の「8・3抗争」が終結。タケミチは今回のミッションであるドラケンの命を救い未来を変えた。マイキーとドラケンの絆、弐番隊隊長・三ツ谷がペーやんとのやり取りで見せた「おかえり ぺーやん」の格好良さ、浮かれるタケミチのかわいらしさ、タケミチからヒナへのプレゼントなど、見どころの多い回だったが、一番印象に残ったのはアっくんこと千堂敦の未来の姿だった。
タケミチの中学時代からの親友「溝中五人衆」の1人であるアっくん。グループの中でもタケミチとの絆は強く、タケミチの良き相棒として、タケミチを奮い立たせる言葉を投げかけてきた。そんなアっくんは、過去と現在を行き来する本作の中で、タイムリープごとに大きく状況が変化するキャラクターの1人。アっくんがタケミチに投げかける「泣き虫のヒーロー」は本作を象徴する言葉でもあり、彼の変化を知ることがそのまま物語の理解にも繋がっていく。
アっくんは、タケミチが2回目のタイムリープで現在に戻ってきたときは「東卍」の幹部となっており、入れ墨だらけの両腕に、げっそりした頬、髪型はスキンヘッドと、かつての面影はどこにもない風貌となっていた。アっくんはタケミチを線路に突き落とした犯人が自分であることを告げ、飛び降り自殺という非業の最期を遂げる。「東卍」が堕ち続けていく原因が稀咲鉄太にあること、ドラケンの死が引き金になったことを告げて。
タケミチはアっくんの言葉を胸に止め、同じ悲劇を繰り返さないために奮闘。見事、ミッションを成功して現在に戻ってくる。アっくんはかつての煌めきそのままに、美容師の卵になっていた。過去の約束を果たすべく、最初の客に選ばれたのはタケミチ。前回のタイムリープ後とはまったく違うアっくんの姿に、こみ上げるものがあった視聴者は多いことだろう(原作読者としてはこの後の展開を知っていても)。