アイラ・フィッシャー演じる元妻が“お金の増やし方”を語る 『グリード』本編映像公開
6月18日公開の映画『グリード ファストファッション帝国の真実』より、本編映像が公開された。
本作は、ファストファッションブランドを経営し、業界トップにまで上り詰めたリチャード・マクリディの栄光と転落を、風刺とジョークとともに描いたブラックエンターテインメント。
「グリード=強欲」の意味を持つ本作は、金と欲がすべてのマクリディ卿のセレブレティな生活の裏に隠されたファッションビジネスの闇を、『イン・ディス・ワールド』『グアンタナモ、僕達の見た真実』でそれぞれベルリン国際映画祭で金熊賞、銀熊賞を受賞したマイケル・ウィンターボトム監督が鋭い視線で暴き出す。
公開された本編映像は、主人公リチャード・マクリディ卿にもっとも近い人物である元妻のサマンサが、彼の本質を語るシーンを捉えたもの。モナコのクルーザーの上で、リチャードの伝記の出版のために雇われたライターからインタビューを受けるサマンサは、“ファストファッションの帝王”である元夫を「ファッション畑の人だけど、服より駆け引きが好きなの」と語り始める。場面は過去に飛び、デニムの品質が低いことを理由に多額の負債をほぼ帳消しにしてしまう、リチャードの強気の交渉術が披露される。続いて「どん底からの転機」について質問されたサマンサは、世界の大富豪が集まるモナコに来ることだと答え、「お金はお金を呼ぶ。お金があるところに集まってくる」と断言するのだった。
別れてもなお、マクリディ卿とビジネスパートナーとして強い絆で結ばれているサマンサを演じたのは、『グランド・イリュージョン』『ノクターナル・アニマルズ』のアイラ・フィッシャー。当初、リチャードを彼女の夫であるサシャ・バロン・コーエンが務める予定だったことについて、主演のスティーヴ・クーガンは「皮肉だけど楽しい偶然だよね。アイラは素晴らしく、彼女のような役者と一緒に作品を作ることができてよかった」とコメントを寄せている。
また、今回でウィンターボトム監督と7度目のタッグとなるクーガンは「最近はジェンダーや政治、多様性や環境問題といった問題が取り上げられ、社会で様々な意見が交わされている。だが貧困問題は、誰もが認識しているけれど話したくないから取り残されている。この問題が活発に議論されるようになれば、企業の姿勢は変わると思う。彼らは世論を気にするからね」と、笑いと風刺に満ちた本作のメッセージを語った。
■公開情報
『グリード ファストファッション帝国の真実』
6月18日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督・脚本:マイケル・ウィンターボトム
出演:スティーヴ・クーガン、アイラ・フィッシャー、シャーリー・ヘンダーソン、エイサ・バターフィールド
配給:ツイン
2019年/イギリス/英語/原題:Greed/カラー/シネスコ/5.1ch/107分/PG12
(c)2019 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
公式サイト:greed-japan.com